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マーフィーの日々是好日

敗者復活のルール?!

損切りした後に相場が反転するのが怖いから損切りしたくないという人がいます。よくある話ですね。

どういうことかと言うと、例えば、1ドル=114円でドルを買い、1ドル=112.50円で損切りした後に、112.50円がほぼ安値となってしまって、その後反転上昇するといったことを何度か経験すると、損切りするのが「安値になりそうで怖い」とか「もったいない」と考えてしまうのです。

デイトレードなどをやっていると良く分かると思いますが、日中の動きはまさしくポジションの斬り合いというイメージがあります。自分の思惑通りに上昇するかと思ったら、その前に深い押し(下落)を入れることはよくあることです。

しかし、このような相場の動きを恐れて損切りをしない習慣が付いてしまうと最悪です。「最初に決めた損切りポイント、もしくは損切りルールで損切り出来ないトレーダー」は失格であり、相場の世界で生き残ることは至難です。

そこでお勧めは、損切り後の相場の反転に備えてルールを決めておくことです。「敗者復活のルール」と言っても良いかもしれません。

損切り後の相場の推移チャートを見ながら再エントリー等の判断出来るのが一番の理想ですが、それが出来なければ、損切りした後に相場が何ポイント戻れば再エントリーするとか、日足ベースであれば、安値で損切りした後その日の高値をブレイクすれば買い戻すといった類の「ルール」を決めておくわけです。

そうすれば、仮に、自分が損切りしたレベルが高値や安値になったところで、その後のアクションルールがあるわけですから、悠然と損切りし、場合によっては、その後、堂々と「敗者復活」出来ます。

このような「敗者復活のルール」を持っている人は強いです。と言うのも、負け方を知っているからです。ちょうど、柔道の受け身と同じです。怪我をせずに倒れる方法をマスターしないと絶対に柔道は出来ないからです。

相場においては、まさに、この柔道の「受け身」を行った後に、再度、マーケットに立ち向かうことで、逆境を順境に変えることが出来るわけです。「やられても元々」ぐらいの軽い気持ちでマーケットに挑めば、自分を追い込むことなく、「やられた」ことを受け入れることを経て、再挑戦が何度も出来ることになります。

むしろ「やられた」ことを認めた時点から敗者復活することが出来るのが相場のメリットでもあります。逆に相場の地合いを明確に把握することが出来ることで、しかるべきポジションを造成することにつながることも多いのです。決して「損切り」を恐れず、「損切りした時点から相場は始まる」というくらいの余裕のある心がけが大切でしょう。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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