自分の力を過信しないことが大事
相場は、自分の力を過信すると、落とし穴が待ち受けているようです。つまりは、相場という相手を見くびると「やられる」ということです。相場とは怖いものぐらいに思っているのが丁度良いということです。
こんな高いところを買って大丈夫なのか、こんな安いところを売ってやられないのか、といった様に、怖いくらいの気持ちで相場に臨んでいるくらいの方が、相場の流れに乗りやすいとも言えます。
感覚として、こんなレベルでどうして買わなければならないのだろう、売らなければならないのだろうと感じているくらいで、相場の世界では丁度適度なくらいだということです。
相場の神様は、私達生身の人間にかなりのストレスを強いようとしているようです。しかし、そのストレスは、相場の神様にとっては、大したストレスではなさそうです。残念ながら、このギャップはなかなか埋まりそうもありません。
ところで、大きく損失を出すのは、比較的調子良くトレードが出来ていて、自分を過信していく時に起こりやすいものです。そして、ポジションサイズがいつになく大きくなっている時も危険な状況だと言えます。
そもそも、ポジションサイズが大きくなっている時というのは、下手な「ナンピン」を重ねた結果のケースもありますが、トレードが調子良い時に、ポジションサイズが大きくなってしまっているケースもあります。
トレードでは「腹八分目」というのは、あまりにも贅沢、欲張りな態度であると思います。「腹六分目」いや「腹五分目」でも良いのではないかと思うくらいです。
尚、上記のことは、自分に確固とした「トレード技術」や、それに基づいた「トレードルール」がない人には特に頭の痛い話かもしれません。と言うのは、自分が信じている「トレード技術」や、それをベースとした「トレードルール」に従っている人は、上記のことは、普段あまり気にならないことだからです。
ただ、それでも、人間である以上、自分の「ルール」に従ってトレードしている最中に、「煩悩」がもたげてくるのは仕方のないことでもあります。やはり、「メ ンタルマネジメント」というのは、長きに亘る大きな課題かもしれません。相場では、「だって人間だもの」では済まされないことが多すぎるからです。
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