改めて「トレード技術」の大切さについて
FXは大変人気のある金融商品です。ただ、いくら人気の高いFXと言っても、価格変動リスクの高い投資商品であることは間違いないです。やはり、トレードする我々サイドに、しかるべき「トレード技術」がなければ、レバレッジ倍率云々と言うレベルで議論することではなくなってしまいます。
今は、個人がFXをトレードする際のレバレッジは、以前のような巨額な倍率と違って、25倍に抑えられています。また、最近では、各FX会社が、ロスカットルールをより厳格にする傾向があるようです。この点、皆さまも、すでにお気づきのことと思います。
もちろん、レバレッジ倍率がより小さく抑えられるからとか、ロスカットルールがより厳格になってきたからと言って、より簡単に収益に結びつくというわけでなく、損失の額が、割合からして、より小さくなるだけのことです。つまり、当たり前のことですが、長くやればやるほど、損失が右肩上がりに膨れ上がるという意味では、根本的な解決にはならないわけです。
このようなことは、正しい「トレード技術」なりを持って、自分のトレードスタイルを身につけている人にとっては、「一体何を言っているの?そんなこと当たり前でしょう。」と一笑に付されてしまう程度のことです。とは言え、多くの個人投資家にとっては、とにかく右肩上がりにコンスタントに収益を積み上げることが出来る「トレードスタイル」を構築することは、いわば死活問題だと、私は思います。
ここで、一目山人翁(「一目均衡表理論」の創始者、本名、細田伍一氏)の言葉をご紹介します。彼が著した書籍には、非常に示唆に富んでいる文章が多いのですが、中でも、私の心の中に鮮明に残っているものの1つです。「かりに失敗よりも成功の数が多くても、それに自己満足することなく、改めて勉強し直さなければなりません。スリルのために相場をやる人はともかく、利益を得るために相場をやる以上、50回に1回の失敗も許されるべきではありません。」(「一目均衡表」第1巻、P140〜141)
まさに、相場をやるとは、真剣勝負なわけです。50回に1回の失敗も許されないというのは、少々大げさな表現と言う気もしますが、心構えとしては、小さなロスに留めさえすれば、失敗と見なさないと読みとっても良いと思います。いずれにせよ、絶対に収益につなげるのだという強い気持ちや信念で相場に臨む必要があります。生半可な気持ちで入っていってはいけないということです。
この点、俗に「プロのトレーダー」と言われる人は、組織に雇われているケースが大半です。確かに、予算(ノルマ)は厳しいかもしれませんが、所詮は、人様の資金をベースにトレードするわけです。極端な話、負けても、自分の懐が痛むわけではないです。もちろん、仕事を追われるリスクにはいつも晒されていますので、必死で収益を上げようとしていることは事実です。
一方で、個人投資家の場合は、自己資金をトレードに費やすわけです。収益を上げ続けないと、自己資金は目減りするわけです。ましてや、専業トレーダーとして個人で取引されている方は、かなりのプレッシャーを受けてマーケットと対峙されています。
トレードで成功するかどうかは、まさに生きるか死ぬかの生存競争の世界にいると言っても過言ではありません。ですから、何が何でも右肩上がりに収益が伸びていくように、自分の「トレード技術」を磨く必要があります。そこには、世間で見聞きするファンダメンタルズ分析に時間を掛けている暇はないと、私は考えます。
自己資金に余裕があって、あくまで余資運用を考えている、さらには、知的好奇心を満足させてくれる投資対象としてFXを考えるのであればまだしも、生活資金をトレードで稼ごうとしている、真の意味での「プロのトレーダー」にとっては、「トレード技術」の習得、そして、自分に適ったトレードスタイルの構築が絶対条件となる、と私は確信しています。
「トレード技術」がない、もしくは生半可レベルであっては、大事な自己資金をつぎ込むことは許されないのが実情だと思うのです。私は、自分が主宰している有料掲示板では、会員様全員が右肩上がりで収益をコンスタントに上げられるようになってもらえるよう、日夜、コーチングをさせて頂いています。
もちろん、「言うだけ番長」であってはいけませんので、自分自身も実際にポジションを持って常にマーケットに入るようにしています。しかも、デイトレードからスイングトレード、さらにはポジショントレード等、様々な時間軸でのトレードを行いつつ、敢えて様々な通貨ペアでポジションを持つようにしています。場合によっては、試しのポジション造成をしてみて、自分なりの感触を掴むこともしています。
それと、正直言って、自分自身、色々な通貨ペアのポジションを実際に持っていないと、その通貨ペアの動きに対して敏感になれないのです。と言うわけで、たとえ少額であっても、出来るだけ多くの通貨ペアのポジションを同時に持つように心掛けています。そうしないと、実践的なコーチングの為のマーケットコメントが書けないと考えているからです。
傍観者的に相場コメントを書くなどということは、私の中では絶対に許されるものではないと思っています。いわゆる「後講釈」を絶対的に排除することが私の信条ということを知って頂ければ幸いです。
■さて、実際のトレードにおける、具体的な意味合いとして大事なことは、エントリーのタイミングをどう把握するかと言うことだと思います。私の「トレード技術」の中にある「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を用いて、相場判断、すなわち、トレンドの判断、もしくは、トレンドレスの判断を行います。
トレンドの判断とは、相場にトレンドが生まれたかどうかを判断することです。トレンドレスの判断とは、相場がトレンド性に欠ける、つまり、レンジ相場、保ち合い相場であるかどうかを判断することです。
とりわけ、トレンドが生まれるかどうかの判断は重要です。何故なら、収益につながるトレードを行える確率が高いからです。私たちは、出来るだけ、成功トレードの確率の高い局面でエントリーすべきです。その為には、トレンド発生のタイミングを逃さないようにすることが大切です。
しかしながら、トレンド発生のピンポイントでエントリーする必要は必ずしもありませんし、それが出来るとは限らないです。何故なら、そもそも、外国為替相場は1日24時間動いているからです。ですから、相場のトレンドが発生する究極のタイミングを捉えられなくても、トレンドが発生しているかどうかの判断を「事後的」に行っても良いわけです。こういったことは、全て「トレード技術」に属するテーマです。
別の観点から言うと、トレンド発生のタイミングは、決して、材料観、相場観などで判断するものではありません。具体的な判断基準があって初めてエントリーすべきかどうかが判断出来るわけです。私が「根拠ある判断」と読んでいるものです。つまり、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」「アクティベート時間分析」等を駆使して、極力、客観的に数値化して判断するものです。
中には視覚的に判断する面もありますが、決して「勘」に頼るわけではありません。ただ、永年やっていると、「直感」めいたものが生じることは事実です。同様に、手仕舞いのタイミングも同じです。やはり、具体的な判断基準があります。
■ところで、重要なポイントの1つとして、手仕舞いと言っても、そこで相場が終わるわけではないということがあります。エントリーの時点で判断したトレンドが一旦終了すると言う意味で手仕舞うということ、手仕舞いをするタイミングは、次なる動きが始まっているということです。
例えば、具体例として、上昇トレンド開始と判断して、ロングポジションでエントリーしたとします。そのポジションは、上昇トレンドが継続している限り、キープし続けます。このポジションを手仕舞うタイミングと言うのは、とどのつまり、この上昇トレンドが一旦終了するということであり、調整なり、下落局面入りするとの判断に基づいているわけです。
すなわち、調整、下落すると判断する以上、ロングポジションから一転してショートポジションに転換しても良いわけです。ただ、この下落は、本格的な下落局面につながるかどうかは分かりません。従って、まずはロングを一旦やめるというポジション調整を行うわけです。
その後、相場が下落継続していき、やがて、本格的な下落トレンドに入っていくと判断した場合、今度は、ショートポジションを新たに造成することがOKとなります。本格上昇局面から本格下降局面に転換する途上における調整局面までも積極的にポジションを取ると言う戦略も当然のことながらあり得ます。いずれにしても、相場はこのように延々と続いていくわけです。
このように、相場が上昇から調整局面を経て下落に向かう、もしくは下落から調整局面を経て上昇に向かう流れの中で、どのようにポジションを造成なり、手仕舞いなり、調整をしていくかということの結果がトレードということです。言い換えると、トレードとは「正しいトレンド判断に基づくポジション操作」と言うことです。そして、あらゆる局面における相場のトレンド、流れの変化をいち早く把握するテクニックこそが「トレード技術」ということです。
■「マーフィーの無料FX講座」のお知らせ
「マーフィーの無料FX講座」
短期間でスパンモデル、スーパーボリンジャーのエッセンスを無料で学んで頂けるコースです。
■「無料メルマガ」のお知らせ
「無料メルマガ」
相場と友達になる手法を無料レポートで公開中です。