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マーフィーの日々是好日

「リラックスモードでのトレードを行う為に」

「デモトレード」と「実践トレード」の違いはどこにあるのでしょうか?

一般的に言って、「デモトレード」では上手くいくけれども、自己資金で実際のトレードを行うと損失を被ってしまうケースはよくある話です。

同じような例えで、相場を語らせるとかなり的確な相場観を伝えることが出来る人が、いざ、実際に自己資金でトレード
をすると、全然上手くいかないケースも多いのです。

一体どうしてこのような事になるのでしょうか?

それは、ひとえに人間の脳の構造に原因があるようです。人は、同じプレッシャーを受けても、そのストレス状態を楽しみながら活力に変換出来る人と、不安を覚えて逃げ出したり
落ち込んだりしてしまう人もいます。(脳科学者の茂木健一郎氏の解説)

茂木氏によると、人間は脳のモードを、「集中モード」「リラックスモード」「本気モード」等々、状況に応じて、無意識的に使い分けているようです。同じ人が、状況次第で全く違った心の状態になるわけです。

実は、この「モード」の切り換えを上手に出来れば、余計なストレスを撥ね退けることが出来るわけです。言ってみれば、この「モード」は人が潜在能力として持っている力です。この自然と備わっている潜在能力を如何に引き出すことが出来るかが、トレードの世界での成功にもつながると考えています。

私は、自己資金を使った実践トレードにても、デモトレード時に感じている「リラックスモード」を維持出来れば、デモトレード時と同様の上手なトレードが出来ると思います。

私は、この「リラックスモード」を得る為の簡単な方法の一つとして、ポジションサイズを減らすことをお勧めします。

例えば、10万通貨単位でトレードしている人は、1万通貨単位に下げる、1万通貨単位でトレードしている人は、1千通貨単位に下げることです。

そうすることによって、「リラックスモード」を得ることが出来、ひいては、「上手なトレード」がより簡単に行うことが出来るわけです。

また、スパンモデルの特色である「色の変化」を通じて売買判断を行うことが、この「リラックスモード」を自然と手にしているのだと考えています。「スパンモデル」のメリットはそういう科学的な根拠にも依っている点、ご理解頂けると幸いです。

いずれにしましても、この人間の脳の構造を生かした、有効的なトレード環境を自らに与えてあげては如何でしょうか?


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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