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マーフィーの日々是好日

成功トレードのために必要なこと

トレードで成功するために必要なことが、以下のとおり、2つあります。

1)相場に対する姿勢、相場哲学とも言うべき基本的考え方

2)具体的な取引手法(テクニック、技術面)

ちなみに、(1)と(2)を別個に考えてはダメだと思います。何故なら、互いに関係し合っているものだからです。(1)に基づいて生み出された取引手法が(2)に属する「スパンモデル」であり、「スーパーボリンジャー」ということになります。

(1)はトレード時の心理的ストレスのコントロールと関わりがあるとも言えます。今回、この点に焦点を当て、もう少し詳しく触れてみましょう。

市場の動きを見る上で、市場参加者である人間の感情を抜きにしては無理です。市場に参加するに当たって、人間には、以下の4つの感情が生じます。

「希望」⇒ 願望的思考

「恐怖」⇒ 不安感、恐怖感

「貪欲」⇒ もっと稼ぎたいという人間本来の欲望

「絶望」⇒ 自分に自信を失くし自分を責めてしまう

さらに突っ込んで探究してみましょう。

★心理的ストレスのコントロールの大切さ

トレードで成功する為には、トレードの過程で生じる様々な感情の中で、ストレスを如何にして克服するかが大事です。為替市場だけでなく、あらゆる市場において、心理的ストレスが極めて大きいからです。

トレーダー、投資家は予測の難しい不確実な相場で常に判断を迫られる状況にあります。相場を後から振り返れば、実に合理的に見極められることが多いものです。事後であれば、どんな相場変動についても適切な説明を付けることが出来るのです。

それでは何故、肝心な場面で正しい判断が出来ないのでしょうか?

それは、マーケットに関する知識の有無の問題ではなく、自分自身の感情の問題が存在しているからです。特に大きな要素が「希望」と「恐怖」という2つの感情です。

★深刻かつ致命的な結果をもたらすものは、希望的思考

自分の相場予測が正しいと確信してしまうこと、相場にサプライズはないし、あってはならないと考えてしまうことです。

自分のポジションにとって不利な相場変動は一時的であると考え、ナンピンを安易に行ってしまいます。自分の希望的思考を裏付けるチャート分析にだけ目を向けてしまい、都合の悪いシグナルは無視してしまうのです。

自分の失敗を責め、自分が行ったトレードを悔やんでしまいます。さらに、相場を責め、相場を敵対心で見てしまいます。挙句の果てに、相場を、自分のお金を盗むものとして、敵対視してしまうのです。

★極度な不安感、恐怖心も大きな問題。

自分のポジションに対する確信のなさがあります。自分の建てたポジションに対するアゲンストの動きがあると、すぐに逃げたくなる一方で、少しでも有利に動いて、利が乗れば、利益があるうちに利食ってしまいたい衝動にかられることです。

直感的、感情的にポジションを建てる時の心理状態は、「絶好の機会」を逃してはならないという恐怖心のなせるわざです。

★間違った幻想

そもそも、ネガティブな感情を持つようになる背景には、市場参加者に、市場では大金を簡単に儲けられることが出来るという幻想があるからとも言えそうです。

その為、自分の理想や思惑と、現実とが合致しないことへの苛立ちがストレスとなって返ってくると考えられます。ぜひとも、市場に参加するに当たって、投資に関する正しい考え方や姿勢を身に付けた上で、「正しいアプローチ」「正しいトレード方法・技術」を学んで頂きたいと思います。

「正しいトレード方法」は皆様にとって「手に職を付ける」ものとなります。一旦、手に職をつければ、あとは、怖いものなしです。きっと、一生の宝となると確信しています。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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