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マーフィーの日々是好日

投資と投機

あくまで一般的な見解として、「投資」は社会的に評価が高く、「投機」はまさにギャンブルであるかのように低く見なされているようです。

また、「投資」は長期的であり、「投機」は短期的であると考えられているようです。そして、長期的である「投資」は安全な行為であるとして、王道と評価され、短期取引を行う「投機」は賭けと同じレベルの危険なものと思われているようです。

確かに、個別株への「投資」を考える場合、その企業の将来性を考えて、企業価値が上昇するにつれて株価が上昇すると期待して資金を投入するケースなどにおいて、その判断、予測が当たり、株価が上昇する可能性が高いのは事実であり、その結果、その投資家がキャピタルゲインなり、配当を受け取るのは理に適った行為と言えます。

しかしながら、株価の価格変動に賭けるという意味では、やはり、「投機」と見なされても良いと考えられます。そもそも、1990年以降のバブル崩壊の過程において、「長期投資」だと言って、日本企業の個別銘柄の株なりを購入した多くの投資家が大きな痛手を被ったのも事実です。「長期」であることが必ずしも安全を保証しなかったのは自明の理だということです。

FX(外貨証拠金取引)においても同じことが言えそうです。スワップ狙いで長期保有することが安全な投資であると思いこんで、ただ高金利である外貨を買って低金利の円を売り続けた投資家が結局は大きな損失を被ったのは、まだ記憶に新しい昨年のことです。

「長期保有」であることがイコール安全であるという歪んだ理解が多くの個人投資家の感覚を狂わせたのでしょう。また、一方で、そのように教えた側にも大きな問題があったのも事実です。だからこそ、本当に正しいことを教える啓蒙の意味があるのでしょう。金融当局が「投資家保護」を第1の目的に掲げて、銀行、証券会社を指導している背景でもあります。

振り返ってみると、1980年代半ばに、私が外国為替のトレードを始めた頃は、高金利通貨というものは本来弱いからこそ高金利政策を取っている面があるのだということは「知識」として教えられたものです。ところが、2000年以降、個人投資家が外国為替市場に参入出来るようになった頃から、「外貨の長期保有は安全な投資」という偏った認識が広まっていったようです。

あくまで、「たまたま」、外貨高円安と言うマーケット地合いがあるからこそ、外貨買い円売りがワークしていた時期もあっただけのことであり、結局は相場動向次第なのだという当たり前の事実が充分に伝えられなかったようです。要するに、相場が上昇トレンドにあるのか、下落トレンドにあるのかの判断を出来る能力を付けることが第一に重要なことだということが、教えられる機会が少なかったのだと私は思います。

いずれにしても、「投資」も「投機」も本質的には同じであると私は考えます。結局は、価格変動する対象を、より安く買って、より高く売る、もしくはより高く売って、より安く買うことを目的とする行為であるわけです。

資本主義社会の原理原則は、市場主義であり、「モノ」の価格が変動する限りにおいて、そして、その価格差を狙う行為として、「投資」も「投機」も同じ範疇であるいうわけです。幾ら綺麗ごとを言っても、利益を狙っている以上は、本質的には変わりはないと私は思います。

結論として、一般個人投資家が理解しておかねばならないのは、このマーケット、相場の世界に足を踏み入れるならば、正しい「投資、投機」の方法を知ることが必要だということです。

そして、相場は、間違った方法で入ると、大きなリスクに晒されるということです。決して恐れることはありませんが、正しいトレード方法を知るために、学びの時間を充分に掛けることが大切だと思います。資金にレバレッジを掛けるのは、後で幾らでも出来ることです。「投資、投機」の勉強に時間を割いて頂くことが何と言っても大切だと思います。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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