トレードをしていて「ストレス」を感じる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか？

多くの個人投資家は、ご自身の大事な自己資金を元手に取引をされていることと思います。ですから、その「虎の子」の自己資金が目減りするなんてことは認められない、許せないとお考えになっておられる方も多いと思います。

しかしながら、残念なことに、相場と戦う姿勢でトレードしていると、結果が芳しくないことが大半であることは皆様ご自身が、過去のトレードを思い出して頂くと、良くお分かりになることかと思います。

「相場と戦う姿勢」をとっていると、精神的ストレスで一杯になります。冷静で客観的な判断が出来なくなり、肉体的にも不調を覚えるケースも出てきます。これでは最悪です。「ストレス」は健康生活の最大の敵です。ぜひとも、「ストレス」を避ける、減らさなければならないと思います。

そもそも、トレードする目的は、何であるのかを改めて思い起こして頂きたいのです。中には、「博打」好きな方がいらっしゃって、相場をやることを「博打」と同然と考えてトレードされる方がおられるかもしれません。ひょっとしたら、そのような方は、トレードを楽しんでおられるかもしれません。

しかし、「博打」であると考えている以上、どこかで歯止めを設けておかないと、当初は、楽しんでやっていたのに、途中から自分を追い込んでしまうリスクが高まります。そして、「楽しい」はずのトレードが苦しい、辛いものとなり、挙句の果てに「ストレス」に負けてしまうことになりかねません。

相場を行うこと、トレードを行うことの目的は、やはり収益を残すことであり、経済的幸福を得ることであるべきです。経済的幸福がもたらされるのであれば、精神的幸福ももたらされる確率も高まると言えそうです。

もっと言えば、たとえ経済的幸福がもたらされたとしても、精神的幸福を得ることが出来なければ、人生、幸せとは言えないと思います。例えば、たとえ大きく収益を上げることが出来ても、極度の「ストレス」を抱え続けてきた結果であれば、果たして「幸福」と言えるのかどうか、はなはだ疑問です。

確かに、「ストレス」を抱え続けて生活をしていると、免疫力が低下し、病気に罹る可能性が高まります。もし、多額の収益が悲惨な生活や不健康を副産物としてもたらすのであれば、本当の意味での「成功トレード」とは言えないでしょう。

一般的に、「ストレス」を抱えると冷静な判断が出来なくなり、「失敗トレード」をおこなってしまう確率が増すという風に、主に「経済的損失」の面にばかり関心が向かっているきらいがあります。

ここで考えて頂きたいのは、「経済的損失」のみならず、「精神的損失」と言うことです。より具体的には、心の不安、イライラ、生活全体の乱れ、対人関係の棄損等々です。これら「損失」は金銭的には計ることが出来ない分、軽視しがちですが、人間として生きていく上で非常に大きなウェイトを占めるものと考えます。

私がお勧めするのは、しっかりとした信念に裏付けされた「自分のトレードスタイル」の構築であり、その「トレードスタイル」を継続すれば、結果として長い目で見て右肩上がりの生涯収益（キャリア・プロフィット）につながるのだという大いなる自信を持てるように正しい投資法の勉強を行うことです。

そうすれば、「ストレス」を失くすることは出来ないまでも、かなり軽減させることが出来ます。この方法を行い続けていれば、結果として、収益が伸びていくと信じることが出来る、そのようなトレード方法に近づけるかどうかが、ストレスを感じながらのトレードを行い続けるかどうかの大きな分かれ目だと思います。

自分のトレードスタイルを「心底から信じることが出来る」ことは、究極の到達点だと思います。そこに至るまでは決して簡単ではないかもしれませんが、無理をして短期間に収益を上げようとレバレッジを上げることはまさにご法度であること、そして、とにかく地道にしっかりと投資法の勉強を行うことの大切さをご理解頂きたいと思います。

特に初心者の方は、ポジションサイズを極力抑えてトレードされること、そして、ご自分に適ったトレードスタイルを探すべく時間を使うことをお勧めします。ポジションサイズを抑えてトレードされていると、「ストレス」を感じる度合いが減ります。その結果、ご自分に適したトレードスタイルを見出すことがより容易となります。ぜひ、試していただきたいと思います。

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