「損失」に対する恐れ
損失を恐れる恐怖というのは、私達がトレードするに際しての行動に大いに影響を与えているようです。
この損失を恐れる恐怖というのは2種類あります。
1つは、既に発生している利益、すなわち評価益を失う恐怖であり、もう1つは、既に評価損を出しているポジションを手仕舞って実現させる恐怖です。
損失を恐れる恐怖は誰しも持っているのですが、評価益が出ている場合に、その評価益を減らしたくないという願望が働くわけです。その結果、評価益がなくなる前に、早く評価益を実現させておこうという気持ちに負けるケースが多くなるようです。
また、既に評価損が出ているポジションのことを考えるだけでも嫌な気持ちになり、ましてやそのポジションを評価損が出ている現時点で手仕舞ってしまうことで実現損を出すことに恐怖を感じる方が多いのは、どう見ても一般的なようです。
かつてあるブログで見て驚いたのですが、そのブロガーの人は、ご自分がやっている外貨証拠金取引の収支報告を行っていました。しかし、何と、「評価損」は「損失」として見なさず、計上していなかったのです!!唖然というのは、このことを指すと思いました。
ところで、損失に対する、この恐怖感がどのような結果をもたらすかは、皆様ならすぐにお分かり頂けると思います。
すなわち、「利小損大」です。利益が小さく、損失が大きくなるトレードばかりおこなってしまうのです。本来理想の姿は「利大損小」(利益が大きく損失が小さい)であることが頭では充分に分かっているにも拘らず、実際の行動は、全く逆の結果につながるパターンとなってしまうようです。
頭で分かっていながら、実際の行動は違った方向に走ってしまうこと、これは、実際の日常生活でもよくあることです。
それが理由であり背景であるわけで、そのために、「行動経済学」と言う学問が存在しているのでしょう。最近は、「心理経済学」、「精神経済学」と言う分野もあるそうです。「放送大学」でも授業を視聴出来るようですので、世の中、進んだものだなと思います。
確かに、人間とは理論的にはおかしい、変だと理解出来ても、その瞬間に起こす行動が合理的でない、理論的でない結果に向かっていく動物であるからこそ、これらの学問を学ぶ意義があるのでしょう。
もっとも、私達、投資家にとっては、学問を勉強しても、それを実際のトレードに生かさないと単なる知的好奇心を満足させるだけに終わってしまいます。これは、頭でっかちになるだけで、果実を生みだしてくれません。
私は、実際にどのようにすれば、生涯収益(キャリアプロフィット)を残すトレードを残せるかをテーマに、個人投資家の皆様をコーチングさせて頂いています。「コーチング」ですから、私の相場分析手法(スパンモデル、スーパーボリンジャー、時間分析等)を具体的にご説明しながら、現実のマーケットを相手にした「相場との付き合い方」をお伝えしております。そして、如何にすれば、「利大損小」につながるトレードを実現するかを、結果として皆様が習得出来るように、お手伝いさせて頂いております。
くどいようですが、頭で考えていること、そして知っていることは重要ですが、それだけでは、生涯収益(キャリアプロフィット)を増加させることは出来ないことを十分に知っておく必要があると思うのです。
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