はじめから「長期ポジション」という発想は危険
FXをやっている個人投資家の中には、一旦ポジションを持ったら、そのポジションを長期保有すると考えている人がいます。特に、持ち始める時点で、「このポジションは長期保有のため」と言って決めつけている人がいます。
これは、はっきり言って、「危険行為」です。
「長期ポジション」という考え方の背景には、「外貨預金」の発想かあるのかもしれません。「FX」と「外貨預金」は全く別物です。もちろん、レバレッジを1倍にすれば、実施的には外貨預金に相当しますが、それでは、FXをやる意味はほとんどありません。
また、長期の相場観に基づくポジションという意味合いで持つ人もいます。これは、相場の方向性を決めつけてしまっているケースですが、やはり、危険な行為と言わざるを得ません。
何故なら、端的に言って、相場とは急変するものだからです。相場の方向性というものは、事前に決めつけることが出来るものではないのです。もちろん、リスク許容度が大きく、少々の変動など気にしないという人は別ですが・・・。
日頃、忙しくてマーケットを見る暇、時間がないと仰る方もいるでしょう。そのような方は、本来、FXをやらない方が良いと思いますが、もし、トレードするとすれば、最低でも1日に1回はマーケットをチェックする必要はあります。
その1回の時に見るべき対象は、NY終値です。これはつまり日足終値です。NY終値時点で日足が完成しますので、日足ベースのチャートを見ることが出来るはずです。しかも、日足ですので、NY終値が確定した瞬間から翌日までの24時間は、日足ベースの判断は1つだけとなります。
日足ベースで判断することを続けていけば、毎日1回、相場を判断する行為をとり続けることになります。つまりは、日足ベースであれば、毎日1回、今後のポジションをどうすべきかを考えるべきであり、ポジションをとった時点で長期ポジションと決めつける必要性は全くないわけです。
毎日1回の積み重ねの結果として、数週間や数カ月間、同じポジションを保有することになったとして、後になって初めて、これは、「長期に保有したポジション」ということになるわけです。要するに、「結果として〜〜」というスタンスが正しいわけです。至極当たり前のことを言っているわけですが、この点、重々理解しておく必要があります。
このように考えると、そもそも、ポジションには、デイトレードのポジション、つまり、その日の内に完結するポジションと、次の日まで持ち越すポジションの合計2種類しかないということです。その意味では、一般に言われる、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードなどという区分はあまり意味がありません。要するに、ポジションを翌日まで持ち越すかどうかだけの違いということになるわけです。
はじめから「これは長いポジション」という風に決めつけることは、相場を相手にする際、とても危険な行為であることを重々理解しておく必要があると考える次第です。
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