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マーフィーの日々是好日

「自分の勝ちパターンを持つということ」

今年最初の1月4日付ブログにて、「自分の勝ちパターン」を見つけることが肝要であると申し上げました。

自分のトレードスタイルを構築することは実に大切なことですが、とりわけ、「勝ちパターン」を幾つ持っているかで、大いに自信につながってきます。

外国為替相場は1日24時間変動していますから、常に収益チャンスがあるわけですが、四六時中マーケットに入っていくスタイルはお勧めしません。何故なら、「木を見て森を見ず」のごとく、相場が見えなくなってしまうからです。

上がると思うから買う、下がると思うから売るのは分りますが、相場をいつも後から追いかけていく格好となっていまいます。ですから、上がると買いたくなるし、下がるとすぐに売りたくなるわけです。相場が上がるか、下がるかの「判断基準」を持っていれば良いのですが、ただ、雰囲気で買ってしまう、もしくは売ってしまうことは避けねばなりません。

ここで言う「判断基準」に当たるものが「自分の勝ちパターン」につながっていくということをご理解下さい。

「判断基準」と言うと、ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、決してそんなことはありません。至極、簡単なことで良いのです。ただ、継続して使うこと、出来るだけシンプルであることが必要条件です。

特に「シンプルであること」は外国為替をトレードするに際しては特に重要な要素です。何故なら、相場は突然に変化するからです。瞬時に判断して、相場の変化を把握し、トレンドが発生したと判断すれば、一刻も早く、そのトレンドに乗らねばなりません。逆に、トレンドが終了したと判断されれば、一刻も早く、そのトレンドから降りなければなりません。

このように説明すると、「システムトレード」をすぐに連想される方が多いかもしれません。確かに、基本的には、「システマティック」に判断する必要はあります。

もっとも、私のトレードモデルである、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」は、一般的に世の中に人気が高い「システムトレード」ではありません。実態的には「システムトレード」に近いものではありますが、ある程度の「恣意的な判断」を加えた形のものです。ただ、「恣意的な判断」と言っても、しっかりとした根拠を持って判断するわけで、雰囲気で判断するわけではありません。

加えて、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」に基づくトレードが、他の一般的な「システムトレード」と一線を画している理由は、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」トレードの場合、各個々人の投資家の資金量、リスク許容量、トレード環境に応じて、チャートの時間軸を変更させることで、様々な状況下で利用出来るということです。

そして、ポジションを持つことに対するストレスの度合いもそれぞれのチャートの時間軸を変更することで、軽減したり、調整したり出来るというメリットがあることです。

具体例として、日中の日計りトレードに関心がある、もしくは夜越しのポジション(オーバーナイト)を持ちたくない人は、1分足や5分足スパンモデルを用いて数時間にて完結するトレードに利用するということです。

または、日中トレードには関心がなく、ゆったりとした時間枠でポジションを持ちたい人は、日足スパンモデルをベースとして、数週間にて完結するトレードを行うことが出来るわけです。

もっとも、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」に基づくトレードの「原理・原則」自体は、時間枠を越えて共通したものです。

それは、まさに、現在の相場が買いなのか、売りなのか、目の前の相場に焦点を当てるという基本的な考えがベースにあります。つまり、現時点での買いシグナル点灯かそれとも売りシグナルシグナル点灯かに全ての注意が向くわけです。そうすると、自分の周りの人が何を言っていようが、どのような相場観を聞かされようが、あまり気にならなくなります。

一つの例えですが、「ファンダメンタルズ」に振り回されることがなくなるわけです。ファンダメンタルズは「不安だメンタルズ」と私は解釈しています。実際のところ、「ファンダメンタルズ」要因はマーケットレートにどんどん織り込まれていきます。

もちろん、突発的なニュースは、確かにその瞬間は反応します。しかし、あくまでマーケットが上昇もしくは下降に向かう流れの中での一要素に過ぎないのです。マーケットが消化し尽くしてしまえば、元々の「相場力学」に沿った方向に動き始めるのです。だからこそ、「ファンダメンタルズ」に関してあまり考えることなく、チャートのシグナルに従ってトレードを行えば良いことになります。

周りがどう思っているか、自分のトレードを周りがどう評価するかなどに振り回されることは、自分自身の相場観を持っているのに、結局何もトレード出来ないのと同じことになります。そして、自信をどんどん失っていきます。

ぜひとも、「自分の判断基準」を持って、その上で「自分の勝ちパターン」を作って下さい。そうすれば、自信が沸々と湧いてくるはずです。ご健闘をお祈りします。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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