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マーフィーの日々是好日

「計画性を持ってトレードを」

いよいよ2010年の取引が開始します。

恐らく、多くの方が、気持ちを新たにして、マーケットに臨まれようとしておられることと思います。心機一転という気持ちで新しい年を迎えるのは確かに良いことだと思います。

さて、せっかくですので、ここで皆様に一つ質問をしてみたいと思います。

それは、「皆様は何の目的で投資をされていますか?」という質問です。

回答は、毎月の給与の足しにしたい、マイホームの購入資金が欲しい、新しい車が欲しい、老後に備えて資産を増やしたい等々、様々なお答えが聞こえてきそうです。そして、それらの目的を達成するために、外貨証拠金取引をされている方が多いと思います。

ここでのポイントは、皆様の投資には果たしてどの程度計画性があるかということです。計画があれば、その計画達成のために自分にも厳しくなれると思います。計画があれば、敢えて無理なリスクを取ることも必要なくなります。

例えば、1年で何パーセント程度の利回りで投資資金を増やしたいかと考えても良いと思います。仮に、投資資金が300万円で、毎月10万円、年間120万円の利益を手にしたいと考えるとすると、年率40%の計算となります。

複利を無視して単純計算しても、5年後には1600万円余りのお金が残ることになります。となると、すでに6年目にして、利益だけで、年間650万円近い収入となるわけです。650万円は世の一般的な給与所得者の平均額に近いと想定出来そうです。

ただ、この計算は現実味がありません。というのも、上記の計算ですと、単純に収益率を元手に掛け合わせて到達する金額だからです。実際のところ、ポジションのサイズを元手に合わせて、単純に増やしていくことは難しいと言えましょう。一般のシステムトレードの世界では、この種の計算で、莫大な収益がもたらされると吹聴されているきらいがありますが、重々、内容を理解しておく必要があるでしょう。

もっとも、ここでは、収益を達成する基本的な考え方だけをご理解頂ければと思います。つまり、計画性を持ってトレードすることが大切だということです。計画性を伴った投資を行うのであれば、無理なリスクを負う必要もないわけです。

ところが現実には多くの個人投資家の行動パターンは違うようです。

まず、結果に対する「満足感」がないことが挙げられます。さらに言えば、「無限の欲」や「無計画」が見られるケースが多いようです。「無限の欲」や「無計画」であると、恐らくは、投資資金が底を突くまで、ただ売買を繰り返す可能性が高いです。

それは、まさにカジノに出かける「博打」となってしまいます。このような行動パターンを取ると、自分が取るポジションだけが可愛くて、買えば上がって欲しい、売れば下がって欲しい、利食いで売却した後は下がって欲しいなど、マーケットの動きを無視した感情を持つようになります。

そもそも、高値で売り抜ける、安値で買うなんてことはあり得ないと考えるべきです。その意味では、100%の満足感は得られないとも言えるわけです。それでもって、いつも損をしたような気分でいれば、決して「健全な取引」につながりません。

結果に対する「満足感」を持って投資を行えば、不必要なリスクを取ることなく、当初に臨んでいた結果が自然ともたらされることと思います。極めて単純なことかもしれませんが、新しい年の初めに自問自答してみると良いかもしれませんね。

さらに言えば、先の予測をあれこれして、例えば、この先1年間の高値や安値を「当てよう」などと言う行為を取らないことをお勧めします。目の前の相場と仲良しになり、毎日のトレード、1週間のトレードの中で、確実に収益を残していく方法が無難です。

相場の世界では、「大難を小難に、小難を無難に」と言う発想が大事です。とにかく「無難」な状況と判断される時にこそ積極果敢に出ていくスタンスが、結果的にはコンスタントに収益を残せます。

自分の勝ちパターンを見つけること、例えば、トレンド発生のタイミングを捉える相場分析方法を身につけることが肝要です。四六時中、マーケットに入ってばかりいると、相場の方向性を見失ってしまいます。どうぞ、正しいトレード技術を磨かれることをお勧めします。

2010年が皆さまにとって実りのある年となることをお祈りしております。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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