単純化、ルール化、パターン化
相場を行う上で大切なのは、如何にして「単純化」するかということです。それでは、どうして、「単純化」する必要があるかと言うと、実際のトレードでの「実行性」の問題があるからです。
この「実行性」の問題とは、出来るだけベストの時間タイミング、価格レベルにてエントリーし、手仕舞うことを単純に無駄なく行うということです。相場はタイミングが全てと言いますが、全くその通りだと思います。相場は上昇すると言って、何か月もロングポジションを抱えていたりしては、多くの収益チャンスを失うことになります。
また、市場の材料から言って相場は下落するはずとの相場観に拘り、何か月もショートポジションに執着していても、やはり多くの収益チャンスを逃がすことになります。自分は相場をこんなに難しく考えたから評価して欲しいと思っている方はまさかいないと思いますが、人によっては、「難しく考えたこと」に満足感を覚える方もいるようです。
どんなに立派な相場解説、相場観も、実際のトレードに生かされなければ、そして収益をもたらさなければ、やはり成果は生まれないわけです。
そして、トレードでは、やはり「ルール化」することが大切です。
どういう場合にエントリーして、どういう状況で手仕舞いするかのルールです。自分で一旦ルールを決めれば、そのルールを何があっても守り通すくらいの自制心、意志の力が必要です。ルールを守ることで、結果として損失がもたらされたとしても、これから将来のことを考えると大いにプラスです。
逆に、人の意見に振り回されて、行き当たりばったりのポジションで収益を上げても、先行きを考えると不安です。
また、「ルール化」と並んで、「パターン化」することも大切です。どんな相場でも入っていける分析能力があればベストですが、そこまで出来なくても、自分が得意とする相場の動きを感じ取るようになれば充分です。
それを市場の場の雰囲気等で判断するとなると、大いに個人差もあるかと思いますが、私は、そういった「相場の勘」に依らなくても、チャートを見て、少しでも冷静、客観的に判断出来るようにすることが大事だと思います。
となると、やはり、相場全体を見て、パターン化することが近道となります。上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか、レンジ相場なのか、もしくはいずれにも属さない全く分からない相場展開なのか等々、自分でパターン化するのです。それを判断する上で必要なチェック項目は何かと決めていけば、チェック項目の当てはまらない、自分には参加無理な相場展開なら相手にしないと言う選択も出来るわけです。
具体的に言うと、直近の価格は終値ベースでスーパーボリンジャーのセンターラインを上回っているか、それとも下回っているか。
遅行スパンは実態ローソク足(スパンモデルなら26単位過去、スーパーボリンジャーなら21単位過去のローソク足)の上に位置しているか、それとも下に位置しているか、もしくは絡み合っているか。
60分足スパンモデルは陽転(青色ゾーンの出現)しているか、それとも、陰転(赤色ゾーンの出現)しているか。
このように、自分のチェックすべき項目を決めておけば、自分がエントリーしようとする相場をパターン化し易くなるわけです。「休むも相場」という名言があるように、いつも相場に入っている必要はありません。自分の勝ちパターンを見出して、そういう相場の場合だけエントリーしても良いわけです。いずれにしても、「単純化」「ルール化」「パターン化」して、相場を難しく考えないことが大切だと思います。
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