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マーフィーの日々是好日

相場に対して「怒り」を覚えたら・・・

トレードしていて、「この相場、こんちくしょう〜〜!!」とか、「この忌々しい相場〜〜!!」と言った否定的な思い、嫌な気持ちが生じてくることは、実際のところ、よく起こり得ます。

相場を相手にしていて、このような感情が起こってきますと、トレードにとって大切な集中力や自覚力、平常心、明晰な判断力、といってものを根こそぎ破壊してしまうことになりかねません。

そんな時、大切なことは、今までも申し上げていることですが、出てきた怒りを徹底的に客観視することです。

まるで、望遠鏡を覗き込んで、遠くからその怒りを観察するぐらいのことが出来るのが理想的です。

観察しながら、どのような怒りが湧いてきて、どんなふうに暴れているのかを見守る感覚が良いです。

ちょうど、舞台で暴れている怒りを観客席から見つめるようなものです。

そうすれば、怒りと自分の間には距離が生まれますから、怒りと自分が一体化せずに済みます。

とにかく、大事なことは、怒る人にならないことです。

怒っている人を、こちらから眺めるぐらいの人になることが肝要です。

まるで、他人事のように、怒りを覚えている状況をこちらから観察する感覚が大切です。

そして、望ましいことは、その怒りの性質や原因に思いを巡らすことです。

何故、自分は怒りを覚えているのだろうと、その背景となっている要因はなんだろうと、考えてみるのです。

さらには、その怒りが原因となって生じているダメージについて見守ってみるのです。

その時、すぐに、原因や要因に辿りつけなくても良いです。

そうこうしながら、念じてみると効果的です。

何を念じるかと言うと、「怒り、怒り、怒り、怒り・・・・・・」と念じるのです。

そうこうしていると、次第に、落ち着いてきます。

自分が怒りを覚えることで、自分が見たくない情報や聞きなくない情報に対して、ただ単に拒絶反応を起こしているのが分かってきます。

たとえば、買いポジションを持っている時に、売りの情報やサインは見たくないものです。

そんな状況を、出来るだけ客観的に見つめるのです。

やがて、その怒りのデメリットが分かってくると、怒りを客観視しながら、受け流すことが出来るようになります。

それこそ、怒りを覚えている状態を「馬鹿馬鹿しい」と思えるようになれたら、こっちのものです。

そうなると、自分の感情を鼻で笑うことも出来るようになります。

最高に気楽な気分になることも出来るようになります。

このようにして、トレード途中の怒りの思い、感情をコントロールしていければ本来あるべきトレードの姿に近づくことが出来るということです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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