3大煩悩エネルギーがトレードに与える悪影響
前回書きました通り、私達人間は、代表的な煩悩として、仏教の世界で「三毒」と言われる、「欲望」「怒り」「迷い」の煩悩を持っています。
私達は、四六時中、目、耳、鼻、舌、身体、そして意識(仏教ではこのように分類されます)を通じて、様々な情報を受け取っています。そして、これらの情報に対して、「もっと欲しい!」という心の衝動エネルギーのことを「欲」と呼びます。すなわち、「欲望」とは、快感を与えてくれるものを、もっともっとと際限なく欲しがる煩悩のことです。
その一方で、入ってくる情報に対して、「嫌だ!」「見たくない!」「聞きたくない!」と拒絶する心の衝動エネルギーのことを「怒り」と言います。すなわち、「怒り」とは、不愉快な対象を押しのけ、排除しようとする煩悩のことです。
そして、入ってくる情報に対して、興味を持てず、無視してしまう心のエネルギーのことを「迷い」と言います。すなわち、「迷い」とは、頭の中でグルグルと定まらない状態になろうとする煩悩のことです。
したがって、「欲望」は引力の煩悩エネルギー、「怒り」は反発の煩悩エネルギー、「迷い」は回転の煩悩エネルギーとも言われます。
これらの煩悩をトレードに照らし合わせて考えると、「欲望」は利益をもっともっと欲しいと願う煩悩です。「怒り」は、自分のポジションが自分の思惑と外れることに反発しようとする煩悩です。したがって、利益は良い、損失は悪いという二元論的発想になりがちです。
また、「怒り」のエネルギーからは、不安や恐怖も生まれることから、たとえ利益が生じていても、その利益が減ったり無くなったりすることに対する「怒り」の煩悩がもたげてきます。
そして、「迷い」の煩悩は、自分のトレード方法に自信が持てないということで、堂々巡りの相場観に基づいた、トレード方針のはっきりしない売買の繰り返しをもたらします。
このようにして、「欲望」「怒り」「迷い」のエネルギーが互いに相まって、重なるようにして、ネガティブな影響をもたらし続けます。さらに、一旦、ネガティブな結果をもたらすと、ドンドンとネガティブな流れを生み出すようになっていき、延々とストレスが積みあがっていくのです。
こうなると、悪循環から抜け出せなくなり、事態は、さらに悪化していきます。もはや、目の前のマーケットで起こっていることなど見て見ぬふりをしてしまい、トレード云々どころではなくなってしまっているわけです。
上記の如く、煩悩に支配された状態でトレードすることが如何に危険であるかが、何となくお分かり頂けると思います。と言うわけで、煩悩に支配されないで、ポジティブな心の状態をつくることが如何に大切かということになります。
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