「相場の現在性」とは
■「相場の現在性」とは
私はいつも目の前の相場に目をやる必要があると思っています。意味するところは、「相場の現在性」という表現に集約されています。
今目の前で推移している相場が、上なのか下なのかどちらに向かっているのか、それともどちらにも向かわないトレンドレスの相場なのか、見極めることが最重要です。多くの人は、現在の相場をありのまま見ることはしていないようです。
本人は見ているつもりでも、実際には、過去の記憶で現在の状況を覆ってしまい、また、周りの雑音に惑わされて、断片的に見てしまっているようです。そして、これから先の相場がどうなるかばかりに関心が向き、将来をまるでコントロールすることが出来るかのような錯覚に陥ってしまっているようです。
さらに悪いケースは、実際の相場が自分の思惑と外れた動きをすると、本人は打ちひしがれた態度を取り、実際には病的な自己防衛本能を剥き出しにして、周りの人から同情心すら受けようとするのです。本人は悲壮感を感じているようですが、実は、周りから慰めてほしいだけなのです。
ところで、実はこの過剰な自己防衛本能が相場をやる上で大きな障害となってきます。どういうことかというと、過剰な自己防衛本能は、その原因は「怖れ」であるわけですが、この「怖れ」の感情から逃げ出る為に、相手を「攻撃」することになるのです。
この場合の「相手」とは「マーケット」となります。「マーケット」を「相手」にして戦いを挑むわけです。マーケットと喧嘩するわけです。
マーケットを何とか自分の手で変えようとして、決して自分を変えようとしない思考パターンは、当然のことながら「破滅」につながります。もちろん、本人は決してマーケットを変えようなどとは思っていないのですが、結果として、そのような最悪の事態をもたらすわけです。
大事なことは、今という現実と真正面から向き合い、現在の相場と付き合うことを学ぶことです。現在の相場と仲良くすることで、心の安らぎが生まれ、自然と良好な結果がついてくるのです。「今という瞬間」をもっともっと大切にしていきたいと思います。
■「マーフィーの無料FX講座」スタートのお知らせ
「マーフィーの無料FX講座」
短期間でスパンモデル、スーパーボリンジャーのエッセンスを無料で学んで頂けるコースです。
■スパンモデルとスーパーボリンジャーの基本解説DVDが発売になりました。
「スパンモデル・スーパーボリンジャー基本解説DVD」