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マーフィーの日々是好日

目先の下手な値頃感ほど危険なものはない

「着眼大局 着手小局」という言葉があります。囲碁の世界でよく使われます。広く全体を見渡し、先を見通した上で個々の局面に1つ1つ着手していかなければならない、という意味です。

尚、「木を見て森を見ず」という言葉も似たニュアンスを持っています。いずれにしても、全体観、大局観を把握した上で、目の前の小さな動きを追っていくことが大切だという意味合いのことです。

さて、「着眼大局 着手小局」にしても、「木を見て森を見ず」にしても、言葉のエッセンスは頭では充分に理解出来るものです。問題は、実際の相場におけるトレードでのこととなります。

仮にデイトレードを行っているとします。この場合、どうしても、1分足や5分足、もしくは1時間足(60分足)等に集中してしまう傾向があるのは否めません。何故なら、日中の動きについていくには、これらの短期時間足のチャートがより有効だからです。

しかしながら、デイトレードを行っている際も、例えば日足のチャートをチェックすることはとても重要です。私は、セミナーや自分の有料掲示板の会員さんに向かって、こう言います。「デイトレードを行う際には、大局観は日足でチェックした上で、実際の売買ポイントは60分足、5分足、1分足などで詰めて行きましょう。」と頻繁に申し上げています。


そのことで、全体のトレンドを見失うことなく、順張り方向はどちらなのかを確認することで、大きな収益を狙うチャンスは逃さないように努めているわけです。一方で、順張り方向と逆向きである調整局面狙いについては、あまり無理をせず、慎重なトレードを心がけるようにしています。

理由は、実際にトレードをやっていますと、目先の動きを見ていて、余計な値頃感を持ってしまうことで、高値観からの無理な売りや安値観からの無理な買いを行ってしまうリスクがあるからです。

とにかく、相場は動き出すと、どんどん動きますから、大局観だけは外さないようにしたいものです。頭で分かっていても、実際のマーケットの中では自分を見失ってしまいがちですので、常にチャートチェックを怠らないようにしたいものです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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