大数の法則
相場判断やトレード判断に用いる「法則性」を考える上で役に立つのが「大数の法則」です。これは、経験上の確率と数学的確率の関係を示す確率論の基本的法則です。
例えば、コインを投げた場合、次回が表か裏かは分からないけれども、100回も投げれば表裏がほぼ半分ずつになるといった具合だということです。他の例で言うと、サイコロを振って1が出る確率は、出来るだけ回数を振れば振るほど6分の1に近づくというものです。
ポイントは何かと言うと、私達が様々なトレードを行う上での相場の判断ルールを構築する際に、この「大数の法則」はベースとなる考え方となるということです。
「相場は、一寸先は闇である」と言いますが、それは、先ほどの例で言うと、次に投げるコインが表となるか裏となるか分からないということです。サイコロも同じです。次に出る目が1から6のどれかは分からないということです。全ては確率論の世界だということです。
しかしながら、相場を判断する際の方法を過去の膨大なデータや例から「法則性」を見出したならば、それを実際のトレードに当てはめていく際に、この「大数の法則」が有効となってきます。
つまりは、確かに、相場の行く末を予測するのは、難しいことですが、数多くこなせばこなすほど、法則性が高いということを自分で確認している限りは、それぞれの「トレードルール」は大いに有効だということです。
そして、副産物として、確かな実証研究で得られた「ルール」「法則」である為に、自分自身にとっても精神的な安定を生んでくれるものとなります。出来るだけ繰り返せば、右肩上がりに収益が増加するということに対して、大いなる自信を持つことが出来れば、それは信念にもなり得るものだからです。実際問題、トレードにおいては、精神面が非常に重要だということは多くの人が認めるところでもあります。
私は、このように、過去の膨大な相場の例やデータから引き出された「法則性」を「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」、さらには「時間分析」を使った判断基準の骨子としています。
これによって、1回や2回、もしくは数回の失敗があっても何ら心配することもない、精神的支柱を持っているつもりです。もちろん、相場をやっていて不安になることもありますが、この「法則」を続けておけば、回数を増やせば増やすほど、思惑通りの動きになることが事前に分かっているので、怯むことなく、相場に挑戦し続けることが出来ます。
だからこそ、相場と喧嘩してはいけない、相場と同調して、相場と友達になることが如何に大切であるかということを常に念頭に置いています。確かに、私が言っていることは綺麗事に聞こえるかもしれませんが、過去の無数とも言える実証例に基づいた「相場の真理」をベースにしているという、幻想かもしれませんが、信念を持っているつもりです。
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