相場の「正解」は1つではない
相場には普遍的な「正解」は存在しません。相場は、数学や物理のように、1つの「正解」があるわけではなく、幾つもの「正解」があるわけです。
人は自分が置かれたトレード環境があります。取引可能時間、資金量、リスク許容度等々です。それに応じて、自分なりのベストのトレードを行うことが出来れば、それが自分にとっての「正解」となるわけです。
「ドル円相場が上昇する、もしくは下降する」と言っても、どの時間帯での相場を対象とするのか、また、どのレベルにまで達するということなのか等々に関して、人それぞれが自分のシナリオを持っていると言えます。そして、自分なりの相場判断を行って、相場と共に歩む過程で、自分のシナリオが出来上がってくるわけです。
そして、メインシナリオが実現しなければ、サブシナリオの出現率が高まるかもしれませんし、さらには、第3のシナリオが現れるかもしれません。相場ですから、刻々と変化していくものであり、状況に応じて、様々なシナリオがあって当然だと考えられます。当初のメインシナリオに執着して、現実に目の前で起こっている相場を見失ってはいけません。相場と共に、自分も変化しなければならないわけです。
相場に対するシナリオはトレードしている本人が作るものであり、誰からも与えられるものではありません。目の前の相場と付き合いながら、自分なりの判断方法で自らが作成していくものです。
そうして、自分のシナリオが実現するのを目の当たりにすることが出来れば、1つの幸福感、達成感を味わうことが出来ると同時に、結果として、収益が持たされることになるわけです。
言わば、相場は、市場参加者の数の分だけ「正解」があって良いわけです。自分の「正解」を求めて、自分なりに相場を追いかければ良いわけです。そこには、何ら周りからの強制は存在してはならないのです。従って、何かしらの「相場予測」を見たり聞いたりすることで、混乱してしまい、自分の「正解」を見失ってしまうことはとても危険であり残念なことです。
相場には「正解」もなければ「間違い」もありません。もし、「間違い」があるとすれば、自分が当初のシナリオに拘ったり、執着したりしているか、目の前の変化を受け入れることが出来ていないだけのことです。
と言うわけで、相場へのアプローチさえ間違わなければ、市場参加者は皆それぞれが幸せになれるわけです。他人と同じトレードをする必要などありませんし、そのようなことを目指せば、自分を見失うだけです。
大事なことは、自分なりのシナリオを自分で作れるように、「相場判断技術」さらには「トレード技術」の習得に力を入れることです。そして、自分なりのシナリオを作り、それに基づいて、自分なりの目標を目指して、淡々とトレードするだけのことだと思うのです。
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