「自分の得意なパターン」を作ろう!
トレードしていると、次第に自分の得意なパターンが出来てくるものです。得意なパターンと言う以上、多くはテクニカル分析に基づく判断になると思いますが、中には、ファンダメンタルズに基づいて判断する方法の中で、自分の得意パターンがあると仰る方もおられるかもしれません。
ただ、私が過去28年に亘りトレードしてきて、自分の「得意パターン」や「勝ちパターン」となると、やはり、テクニカル分析に基づくもの以外は見当たりません。正直言って、過去に大損した時は全て「ファンダメンタルズ分析」に拘ったケースだったからです。
確かに、邦銀を振り出しに、幾つかの外資系銀行などで、長年に亘ってトレーダー人生を継続させることが出来たのは、結局のところ、全てテクニカル分析に基づくものであったのです。
そもそも、テクニカル分析であれば、それぞれの局面を後で検証すること、さらに、改善を加えることが出来るというメリットがあった点も重要だと思います。
思い出すと、トレーダーになりたての頃、月間ベースであと1カ月ロスが出れば部署換えの運命にあった私を救ってくれたのは「ポイントアンドフィギャー」というテクニカル分析でした。(当時は邦銀にいましたので、損失を出したことで会社を首になることはなかったものの、部署換えはありました。)
話は逸れてしまいましたが、要するに、自分の「得意なパターン」があるかどうかは、毎日の荒れ狂うマーケットの中で、少しでも恐怖感やストレスを和らげてくれるものです。そして、難しい局面では手を出す必要などなく、ここぞという場面で、自分の「得意なパターン」でエントリーするように努めることで、勝率も 高めることが出来ます。
「得意パターン」が出現するまで待つ忍耐力と信念さえあれば、四六時中悩み続ける必要などないわけです。勝負する時はする、そうでない時は何もしないと決めることも立派な「相場観」だということです。
特に、プロのディーラーのように、期間に応じたノルマが決まっているわけではない個人投資家の皆様にとっては、この、「何もしない」ことの意味は重要だと思います。何もしないことは、決してマイナスではありません。次なるチャンスを目指した、立派な準備期間であるわけです。
準備期間を前向きな気持ちで過ごし、自分の得意パターンが現れたと察したならば、積極果敢にマーケットに入っていくことさえ出来れば、それで充分だと思います。いや、充分どころか、充分過ぎると思います。ぜひ、自分の得意パターンを1つでも2つでも作られることをお勧めする次第です。
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