リスクとリターンの法則
大相撲の世界では、9勝6敗は決して強いというイメージはありませんが、相場の世界では、15戦して、9勝6敗が最強である、と考えます。15戦して13勝2敗でも、14勝1敗でもネットのトータル収益にて大きく負け越すことがあるのが相場の世界です。
つまり、相場では、リスクは取りつつも、ダメだと思ったらさっと引く姿勢が大切です。「ダメ」との判断は、基本的には、自らが構築した「トレードルール」に 従うものです。この「トレードルール」に従う限りは、最終的に「利大損小(利益が大きく損失が小さい)」となり、生涯収益(キャリア・プロフィット)は右 肩上がりに伸びていきます。
また、利益と損失という「二元論的発想」は危険だと思います。利益は良いもの、損失は悪いものという区別そのものが良くないという意味です。利益や損失は、自分の「トレード技術」をベースに「トレードルール」に従ってトレードした結果に過ぎないものです。
言い換えると、エントリー(仕掛け)した後に、エグジット(手仕舞い)を行うという売買の最終結果がプラスになるかマイナスになるかの違いです。このエントリーとエグジットは、「トレード技術」に基づいて相場判断を行った上で、「トレードルール」に従って淡々と行うものです。
「任運自在」という言葉あります。その意味は、「運びに任せて自由にある」ということです。先入観や執着心などに振り回されずに、自らの信念ともいうべき「トレード技術」「トレードルール」に従って淡々とトレードする結果、相場の波に自由自在に乗ることが出来る状態を指します。成功トレードの真骨頂と言っても 良いでしょう。
昔から勝負の世界でよく言われる格言に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というものがあります。トレードを勝負事に例えるとすれば、幸運な勝利はあっても、「不運な負け」はないということです。
過去の自分のトレードを振り返ってみても、大負けしたトレードには、かなり共通した原因が見当たります。この原因を徹底的に追及して繰り返さないことが大事です。この心がけさえしっかり出来ていれば、あとは自分の「トレード技術」を信じて勇気を出してリスクテイクを行うことです。
尚、「負け」の原因は、自分の「トレードルール」を無視したケースが大半であり、「トレードルール」を含めた「トレード技術」を単なる知識だけでなく、知恵のレベルにまで引き上げることが相場で成功する為の秘訣と言えそうです。
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