「スクウェア」というポジション
トレードをやっていて、ポジションにはロング(買い)、ショート(売り)と2つありますが、もう1つ、スクウェア(中立、なし)というものがあることを覚えておくと良いです。
何故ならば、無理にトレードすることが減るからです。何かポジションを持っていると、マーケットが動く時に、そのポジションに心理的影響を受けることがありますが、何もポジションがないと、新たなるマーケットの動きをより冷静に捉えられるようになります。
もちろん、既にポジションを持っていようがいまいが、常に冷静にマーケットをウォッチ出来るに越したことはないのですが、なかなか困難であるのが、私達生身の人間心理です。
ところで、スクウェアというポジションを覚えておくと言っても、スクウェアとは、要するに、ポジションがないわけですから、ことさら覚えるものなのではないと言われそうですが、実は、スクウェアとは意味のある、れっきとしたポジションなのです。
トレードは買うか売るかは誰でも考え、実行に移すのですが、何もポジションを持たないことも大事です。何故なら、何もポジションを持たないと言っても、ただ闇雲に過ごすのではなく、マーケットをウォッチしながら、過ごすわけです。
仮に、1ドル=78円というドル円相場を前にして、買いか売りかのポジションを持つだけでなく、何もポジションを持たずに半日程度過ごすことにも意味があるわけです。
相場は価格と時間の2大要素から成り立っているわけであり、価格変動だけを考えるならば、すぐさまポジションを持たないと意味がないと考えるのも、一般的には無理のないことです。しかしながら、時間という要素もあるということを念頭に置くならば、ポジションをスクウェアにして時間が経つのを待つのも戦略の1つです。
その間、もちろん、マーケットをウォッチするわけですが、タイミングを見計らってエントリーすることは至極重要なことです。特に動いていない膠着相場などは、動き出す前の必要な準備ステージと考えられることから、その間は、トレードプランを考えながら待つのも大事だということです。と言うわけで、「相場はタイミングが全て」というのは、至極、名言だと思います。
★お知らせ
フェイスブック内、「フェイスブックページ」
http://www.facebook.com/spanmodel
ツイッター
http://twitter.com/murphyfx