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マーフィーの日々是好日

相場のことは相場に聞こう♪

「あの人は相場をよく当てる」とか、「あの人の相場観は当らない」とか言われることがあります。

しかし、トレードしている人にとって最も大事なのは、「相場を当てる」ことではなく、「相場で収益を上げる」ことです。相場を当てることを趣味にするのであれば、恐らく、トレードをしない方が良いでしょう。その方が気楽であり、「相場を当てる」ことが容易になるからです。

尚、実際のところ、「相場を当てる」ことを仕事としている人は、実際にポジションを持ってトレードしているケースは稀です。彼らは、マーケットの動きを「講釈する」ことを仕事としているからです。

結局、相場で収益を上げている人は、相場を当てることに興味もなければ、時間を費やしている暇はありません。ただ、相場を見て、ここぞと言うタイミングでエントリーしたり、エグジット(手仕舞)したりしているだけなのです。

と言うわけで、私も「相場を予想すること」に興味はあまりないです。それより、「今現在、買い」なのか、「今現在、売り」なのかを探ることにだけ関心があります。私が毎日書いているマーケットレポートの内容も大半はそのようなものとなっています。

マーケットレポートの内容の大半は、私の「スパンモデル」、「スーパーボリンジャー」によると、今現在、買いなのか、売りなのか等々についての私の判断です。

尚、私は、相場の大局観を把握する上で、「時間分析」を大きな柱としていますので、今現在は、上昇局面に入っているのか、下降局面に入っているのか、大いに関心を持って相場をウォッチしています。

ただ、やはり、それでも、日中は、今は買い、今は売り、ということだけを判断する為に、チャートにだけ目が向かっています。従って、正直言って、相場の材料、つまりは、 買い材料、売り材料にはほとんど関心がありません。何故なら、上昇している相場であるかどうかが肝心なのであって、買い材料で上昇しているのか、それとも、売り材料が出尽くしで上昇しているのかにはあまり関心がないからです。

だからこそ、「相場のことは相場に聞け」をモットーにしています。ですから、例えば、上昇相場において、大きく上げた相場についていった後に、「何だ、こんな買い材料があったんだ」と振り返ることはあります。

極論すると、「相場材料」は、「後講釈」をする為に存在するものだと考えて、とにかく、今現在の、目の前の相場と仲良くすることにだけ全精力を注ぐのが収益を上げるコツだと私は思っています。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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