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トレンド相場に乗ろう!♪

トレンドとは、相場の方向性、傾向、向きなどを指しますが、相場には、トレンドがある相場とトレンドがない相場があります。トレンドがある場合、上昇トレンド、下降トレンドなどと表現し、トレンドがない場合、揉み合い相場、保ち合い相場、ボックス相場、レンジ相場などと表現します。

統計的には、7割程度はトレンドがなく、3割程度がトレンドのある時間と考えられます。この3割程度のトレンドのある時間帯にしっかりとポジションを持ってトレードすることが収益を伸ばす為には大切なことです。

つまり、私達がトレードを行うに際して望ましいのはトレンドのある相場です。何故なら、トレンドのある相場は、大きな値幅を伴って決まった方向に推移していくことが多く、トレンドの方向に合わせてポジションを持つことで大きな収益を狙うことが比較的容易だからです。この、トレンドに乗ったポジションメイクは、トレンドフォロー型のトレーディングと言います。

一方で、トレンドのない相場は、一般的には、大きな収益を期待出来ない局面ですが、レンジトレーディングなどと言って、ある一定の値幅のレンジを想定して、その中で押し目買い、戻り売りという具合に、基本的には逆張りのポジションの造成が功を奏することもあります。

いずれにしても、相場に入るに当たっては、今現在の相場がどのようなトレンドに乗っているのか、それともトレンドに乗っていない、レンジ相場なのかを判断する必要があります。

また、同じ相場について、ある時間軸にてトレンドが発生していても、別の時間軸ではトレンドが発生していないこともあります。例えば、日足ベースで上昇相場であっても、60分足ベースでは、揉み合い相場、レンジ相場であることもあります。

従って、自分がどの時間軸をベースにトレードするかによって、相場のトレンド性の把握をする必要が出てくるわけです。「Trend is your friend」という格言がありますが、トレンドと友達になることがトレード成功の秘訣ということです。

ところで、相場は、本来変動するものですが、この変動には大きな変動もあれば、小さな変動もあります。変動の大きさは変動率で計れますが、トレードで大事なことは、この変動率が高まろうとしているのか、それとも低くなろうとしているかの判断です。

変動率が高まる時は、トレンドが発生している局面であることが多いです。一方、変動率が低くなる時は、トレンド性が薄らぐ局面であることが多いです。大相場では、変動率が極めて大きくなりますが、膠着相場、レンジ相場では、変動率が比較的小さくなります。

上記でも触れた通り、私達は、変動率が高まる時、つまりはトレンド性の高い局面でエントリーすることが望ましいです。つまり、トレンドフォロー型のトレードを行う方が収益性が高いことから、トレンド発生のタイミングを探り、変動率が高まるタイミングでエントリーすることが成功トレードを生む 秘訣となります。

相場の変動率が高まる時は、前段階として相場の変動率が低い、小動きのレンジ相場、保ち合い相場であることが大半です。言い換えると、トレンド性の高い大相場とトレンド性の低いレンジ相場が交互に訪れるのです。

つまり、トレンド性に欠ける、小動き、レンジ相場というのは、その後にトレンド性の高い相場が訪れる可能性が高いことを示しているわけです。その逆もしかり です。従って、変動率が低い相場地合いの時は、無理をせず、トレードを控えて我慢すること、そして、次に訪れる変動率の高い相場局面を待つ姿勢が大切だということです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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