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マーフィーの日々是好日

相場を行うに当たって(2)

世の中のほとんどのFX指南書では、「ロスカット「損切り」の重要性に関して触れられています。恐らく、それらの指南書を書いている執筆者自身がロスカット、損切りが出来なくて大損をした経験があるのだと思います。

確かに、私自身も、「ロスカット」「損切り」が出来なくては相場に参加すべきではないとの意見に賛同します。ちょうど、柔道の「受け身」と同じで、如何に怪我をせずに倒れるかを練習してからでないと柔道してはいけないということです。

ところが、改めて考えるに、ほとんどの個人投資家は「ロスカット」「損切り」の重要性を頭では分かっているのです。知識として、誰もが知っていることなのです。しかしながら、実際にそのような状況になった時に、出来ないからこそ、問題なのです。この、情けないかな、現実と真正面から向かい合って、このテーマを取り上げているFX指南書は残念ながら数少ないです。

と言うわけで、敢えて、私は、皆様に、こうお伝えしたいと思います。「ロスカット」「損切り」のことは考えなくて結構です、と。

その代り、このように理解して、実践して下さい。すなわち、上昇相場であれば買い、下落相場であれば売ること、そして、その際に、ご自分が持っているポジションのコストを忘れて下さい、と。

要するに、買い優勢と判断される限り、買い(ロング)ポジションを取ること、売り優勢と判断される限り、売り(ショート)ポジションを取ること、そして、一旦ポジションを持てば、そのコストを意識しないように努めることを強くお勧めします。そうであれば、「ロスカット」「損切り」ということを意識する必要はないということです。

そもそも、利益は良いこと、損失は悪いこと、という二元論的な発想こそが危険なのだと考えます。私達は生身の人間ですから、だれも好き好んで損失を出したいとは思わないのは当たり前のことです。

損失は悪いことであり、恐怖でもあるのです。人間誰しも、恐怖感から逃れたいと思います。この恐怖感を避けようとする為に、評価損の出ているポジションから目を背けてしまうのです。この恐怖感は、人間が太古から変わらず持ち続けている、大きな音への恐怖感、落ちることへの恐怖感と同じレベルのものです。長らくDNAとして引き継いでいるものなのです。

ですから、相場を行うということは、人間が生存の為に本来持ち合わせている本能、さらには、生まれながらにして持っている煩悩との戦いという側面を持っていると言って過言ではないのです。

もし、損失を出すことへの恐怖感がなければ、そして、正しく相場のトレンドを把握する「トレード技術」をマスターすることが出来れば、収益を上げることの出来る確率は格段に増すのです。

その為の最短の方法は、目の前の相場が、買い優勢なのか、それとも、売り優勢かを冷静に、且つシンプルに判断出来る能力を身につけることです。能力と言っても、「トレード技術」を身につけると考えて下さい。この技術は、自動車の運転技術と同様のものとお考え頂いて結構です。

自動車が如何にして走るかをいくら頭で勉強しても、実際に運転をしなければ運転技術を身につけることが出来ないのと全く同じレベルの話です。

「ロスカット」、「損切り」はしたくない気持ちを持ちつつ、目の前の相場が買い優勢なら買いポジションを、売り優勢なら売りポジションを持つことが出来る為に、相場のトレンドを如何にして把握するかの「トレード技術」をぜひ学んで下さい。

そうすれば、ご自身のポジションのコストなど忘れてトレードすることが出来るようになり、自然と利益を伸ばし、損失は抑えるという「利大損小」のトレードスタイルが実現出来るようになります。ぜひとも、これを機会に、発想転換をされることをお勧めする次第です。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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