儲けたい欲について
地位、名誉、肩書き、お金などに執着すればするほど手に出来ないのがこの世の摂理のようです。執着心は良くないということは、あの仏教の教えが凝縮された「般若心経」にも含まれています。たった266文字しかない「お経」の中でも説かれているほどなのです。
ところで、人間には、「欲」、「怒り」、「迷い」という3大煩悩があると言われます。他にも多くの煩悩があるのですが、特にこの3つが共通の煩悩として人間誰しも見られるということです。そして、これらの煩悩が、私達の人間社会の中での生活において、幸せを奪い、苦悩を与える原因となっているようです。
とりわけ、投資においては、お金を儲けようとする「欲」が強ければ強いほど、良い結果を生まないようです。お金を儲けようとする欲が強い分だけ、お金が逃げていくと悪循環が存在しているということは、長年、相場を相手にしていると、つくづく実感として湧いてきます。
例えば、利食いたい、利食いたいと思えば思うのほど、利益が減っていくようです。一方、ただ相場と付き合っていくようにするだけで、利益は後からついてくるようです。ちょうど、お風呂のお湯をこちら側に寄せようとすればするほど、お湯が逃げて行く一方で、お湯を向こう側に寄せようとすればするほど、お湯が向かってくる感じです。
損切りについても同様です。一旦損切りすると決めたにもかかわらず、相場が自分のコスト近くに戻ってくると、途端に少しでも利食ってやろうと思ってしまいがちです。それが落とし穴となります。一旦損切りすると決めたら、潔くポジションカットする覚悟が大事です。
つまりは、お金を追い求めることを止め、相場そのものの動きと向き合うようになると、自然な結果として、お金がもたらされるようです。要するに、心の問題として、お金への執着心が強ければ強いほど、お金を儲けることが出来ないという点、「智慧」として身に付けることが大切なのだと思います。
「欲」がないと成長もなくなるので良くありませんが、強欲となると、明らかにデメリットが大きくなるようです。相場というのは、何ともはや、難しいものだと思います。
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