相場の報酬は恐怖の報酬なり
トレードしている時は、個々人で程度の差こそされ、一般的には、ほとんどの時間帯にて、人は緊張状態にあります。少なくとも弛緩状態ではないはずです。緊張状態はストレスの状態と言い換えても良いかもしれません。
ほとんどの人にとって、相場が上昇すると判断して買った途端に上昇するとか、相場が下降すると判断して売った途端に下降するといった「理想的なトレード」はほとんどあり得ないのが実情です。
むしろ、買ったら下がる、売ったら上がる、買おうと思っていたら先に上がる、売ろうと思っていたら先に下がるのが「普通の相場」です。
一方で、買いにくい相場は上がる、売りにくい相場は下がる傾向にありますから、勇気を出して、恐怖感を持って、立ち向かうくらいの心持ちで臨めば、相場の波に乗りやすいと言えます。つまりは、相場の報酬は、恐怖の報酬となるわけです。
考えてみると、博打のつもりでもない限り、相場に入っている時の精神状態は決して良いものではないことから、精神衛生を悪くしストレスを抱えた代償として、収益がもたらされるのだと考えても過言ではなさそうです。
よく、相場はメンタルコントロールが大事と言いますが、相場をやっているのは、生の人間ですから、机上の空論で語ることが出来るほど、生易しいものでないのは明らかです。
行動心理学等を駆使して、相場にまつわる人間の行動をあれこれ研究したレポートを読んだところで、実際のトレードが即刻楽になるわけではありません。
自分の心の状態を観察することが出来るくらい、瞑想力や集中力を付けることが、成功トレードへの近道かもしれないと思えるぐらいです。あの一目均衡表の創始者である一目山人翁が仏教に没頭したのもうなずけそうです。
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