トレードにまつわる心の管理(コントロール)
トレードしていて大事な点は、心を平静にして、マーケットを冷静に判断し、柔軟、かつ、臨機応変に対応出来ることです。
そんなこと言われなくても分かっていると仰る方もいらっしゃるかもしれませんし、逆に、そんなことはどうでも良いと主張されるかもしれません。ただ、実際にそのように感じられる方は要注意かもしれません。
と言うのも、トレードしている時は、自分が自覚しているよりも遥かに熱くなっているものです。相場を見ているようで見ていないものなのです。収益を上げたいという情熱があるのは良いことですが、相場に向かって熱くなるようなことは避けたいところです。
日頃トレードしていて、パソコン上などで、価格ボード上でチカチカと価格が変化していくのにどうしても気を取られてしまいがちです。1ティック、2ティックの変化にあまりに神経質になってしまうと、肝心な相場の動きを把握することが出来なくなってしまいます。
特に、ポジションを持って、じっと価格ボードばかりを見ていると、自分のポジションの評価損益がやたらと気になり、トレンドがどうなっているのか等の重大ポイントの確認がおろそかになるという危険があります。
私などは、自分では比較的冷静、沈着な人間だと思っていますし、長年に亘ってトレードしてきて、少々のことでは驚かないぞ、と言える自信めいたものはあるのですが、それでも、実際問題、平日、マーケットがオープンしている時に気が付かなかった重要なポイントに週末になって初めて気付くこともあるのです。
私の場合で言うと、平日、マーケットが動いている時には、トレードしたり、レポートを書いたりして、それこそ、心が忙しい状態になっているわけです。忙しいの「忙」という字は、心を亡くすと書きますから、まさに当てはまっていると思っています。
もっと冷静になって相場を観測することが出来れば、あのような失敗はしなくて良かったのに、と思うこともあります。結局は、自分が意識しているよりも、無意識に自分を追い込んでしまっていることが意外と多いということです。マーケットの中では、自分を失ってしまわないように、出来るだけ冷静に自分を見つめ、感情をコントロールしていきたいものです。
ところで、1つ、心を平静に保つ方法として、終値で判断するという習慣を付けておくことは大事です。私の相場判断、トレード手法は、ほとんどが終値時点で判断することを基本としています。日足なら、NY終値時点、60分足なら毎時ちょうどの時点、5分足なら5分毎の時点となるわけです。
私の「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」による判断も、そのほとんどが終値時点で行うことになります。その分、リスク許容度を上げておく必要はありますが、最大のメリットは、相場の正しい判断を行えることはもちろんですが、心を動揺させないことです。
単に「心を平静に保ちましょう」「心の管理をしましょう」と口で言うだけでなく、具体的にどのように対処すれば、「心を平静に保ち正しく判断すること」が出来るかが重要だということです。
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