人のトレードを羨んではいけない
私自身も経験のあることですが、一般的に、他人が上手にトレードしたことを聞くと、どうしても羨んでしまう傾向があります。特に、相手から連絡があり、現在、利が乗っているとの話を聞くと、どうしても同じ通貨で同じ方向にポジションを取りたくなるのが人間の煩悩というものです。
こんな時、他人と同じポジションを取って上手くいったためしはほとんどありません。そもそも、トレードが上手くいっている話自体をしてきた時点で、その話をした当人が既に舞い上がっており、いわば「幸福の絶頂期」にあるわけです。言ってみれば「取らぬ狸の〜」の状態なのです。
つまりは、往々にして高値圏もしくは安値圏にいるタイミングにて、その他人の話を真に受けて同じポジションを持って上手くいくわけがなく、高値や安値を掴まされるのが関の山です。そもそも、自分の自慢話を他人にした時点で、その人は既にツキから見放される可能性が高まったことに加え、その「美味しい話」を聞 いた人が、自分もあやかろうとすると、同様に、痛い目に会う確率が高まるというのが、どうも相場の世界の「常識」のようです。
こんなことも言えます。友人がFXや株式相場で成功しているのを聞いて、大した勉強もせずに簡単に手を出すと、やはり、失敗する確率が高まるようです。大体、楽をして儲けようする心構え自体に問題があるケースが多く、投資手法云々と言うレベル以前の話だと言えましょう。
とにかく、他人の話を鵜呑みにすることほど危険なことはありません。ちょっと怪しいのではないかと疑ってかかるくらいの人の方が、たとえ、自分も始めたとし ても、その後、上手くいくことが多いものです。そのような人は、一旦は疑った後で、自分の頭で考える習慣がついているからです。
確かに、成功するには素直さが大事であり、何でも受け入れ試す姿勢が大事ではあるとは思うのですが、こと投資に関しては、事がそうスムーズに運ばないようで す。相場の神様が沢山の試練を与えた上で初めてご褒美を下さる方針だからかもしれません。決して、試練好きである必要はないのですが、一方的に試練を避けたがるようでは、どうも投資の世界では生きていけないようです。
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