相場は突然動き出すもの
相場とは突然動き出すものです。ただ、突然動き出すと言っても、その前段階があります。つまりは、あまり動いていない局面があるということです。すなわち、あまり動かない局面が、動く前には「必要」だということです。
この動かない局面を「準備構成期間」と呼びます。この言葉は、あの一目均衡表の創始者である一目山人翁がつくられたものです。
「人間万事塞翁が馬」という格言がありますが、事態が転々と変化していくこと、陰と陽が交互に訪れることを意味します。相場に関して、陰も陽もないのですが、敢えて、「動かない」、「動く」ということを、それぞれ、陰と陽と捉えると分かりやすいかもしれません。
そして、実際の相場にて、この「動かない」場面でジタバタすることが失敗トレードにつながっているケースが多いようです。「動かない」時は如何にして、はやる気持ちを抑えて、我慢するかが大切です。相場において、焦りは大敵だということです。
相場が「動かない」場面から「動く」場面に入ると、今度は、相場の勢いが加速するということも知っておかなくてはなりません。単にトレンドが生じるということだけではなく、そのトレンドの勢いが増すということです。「加速度」という要素を頭に入れておくと、「相場に乗り遅れてしまった」と思う必要はないこと が分かります。
つまりは、上がりだしてから買えば良い、下がり出してから売れば良い、ということです。実は、この、一見、簡単そうなことが、なかなか出来ないからこそ相場 は難しいと言えそうです。それでも、相場の習性を知っておくだけで、実際のトレードでは、天と地ほど違いが出てくると思います。
ところで、トレードでは、この「動かない局面」から「動く局面」に変化するタイミングを如何にして具体的な判断基準で把握するかが大事な作業となります。この判断基準が、すなわち、「トレードルール」であり、「トレード技術」です。
私は、「スパンモデル」にしても、「スーパーボリンジャー」にしても、この動き出すタイミングの判断方法を具体的にルールとして構築しました。トレードで成功する為には、如何にして客観的な判断基準を持ってマーケットに臨むかは非常に大切な要素です。
この辺りについては、書籍「マーフィーの最強スパンモデルFX投資法」(日本実業出版社)の中でも触れておりますので、ぜひ、ご参考にされて下さい。
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