トレードのポジションには3種類ある
トレードをやっていて、ポジションにはロング(買い)、ショート(売り)と2つあることは誰しも知っていることですが、もう1つ、スクウェア(中立、なし)というものがあることを覚えておくと良いです。
覚えておくと言っても、3つめのスクウェアは、ポジションがないわけですから、ことさら覚えるものなのではないと言われそうです。収益を上げようと思ってトレードしているのに何てこと言うんだ、と仰る方もおられるかもしれません。
しかしながら、実は、スクウェアとは意味のある、れっきとしたポジションだと言う考え方が大事です。早い話が、分からない時には手を出さないということであり、ここぞと言う時にこそ、しっかりとポジションを取れば良いわけです。逆に言うと、ここぞと言う時に積極果敢にポジションを取る為にも、あまり方向性のない、レンジ相場、揉み合い相場の時は、無理をしてまでポジションをとる必要は全くないということです。
要するに、トレードは買うか売るかは誰でも考え、実行に移すのですが、何もポジションを持たないことが大事だということです。何故なら、何もポジションを持たないと言っても、ただ闇雲に過ごすのではなく、マーケットをウォッチしながら、過ごすからです。
仮に、1ドル=82円というドル円相場を前にして、買いか売りかのポジションを持つだけでなく、何もポジションを持たずに半日程度過ごすことにも意味があるということです。半日程度と言う時間は、決して決まっているわけではなく、動かない相場が半日程度続けば、その間は何もしないということです。
さらに言い換えると、自分のトレードルールとして、今、買いも売りもサインが出ていない時は、手を出さないこと、小動き、揉み合い相場の後には、トレンドが開始するであろうから、それまでは、じっと待って準備しておこうという意味です。
そもそも、相場は「価格」と「時間」の2大要素から成り立っているわけで。従って、もし、価格変動だけを考えるならば、すぐさまポジションを持たないと意味がないと考えるのも、一般的には無理のないことです。
しかしながら、「時間」という要素もあるということを念頭に置くならば、ポジションをスクウェアにして「時間」が経つのを待つのも戦略の1つです。その間、もちろん、マーケットをウォッチするわけですが、タイミングを見計らってエントリーすることは至極重要なことです。特に動いていない膠着相場などは、動き出す前の必要な準備ステージと考えられることから、その間は、トレードプランを考えながら待つのも大事だということです。
この準備段階のことを、あの一目均衡表理論の創始者である一目山人翁は、「準備構成期間」と命名しています。トレンドが生まれる前に必要な期間であるということです。いずれにしても、「相場はタイミングが全て」であり、めりはりのあるトレードを心がけたいものです。
★お知らせ
フェイスブック内にファンページが出来ました。
http://www.facebook.com/spanmodel