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マーフィーの日々是好日

「相場の現在性」と「一期一会」

今回は、「相場の現在性」についてレポートしてみたいと思います。これは、投資哲学のみならず、人生の生き方にも関わるテーマですので、ぜひともお読み頂ければと思います。

そもそも、私達の「悩み」とは、もう過ぎてしまった過去のことを悔んで後悔しているか、まだこれから先にやってくる未来のことをあれこれ先回りして思案し過ぎて悩んでしまっているか、どちらかであることが大半のようです。

皆様の日常生活のことを思い起こして頂くと分かりやすいと思います。自分が過去に起こした失敗のことをいつまでも悔んでみたり、これから先に自分が経験するであろうことを思い悩んでみたり、結局は、その時になってみないと分からないことを、今現在の時点で思い浮かぶ、ネガティブなことばかりに思いを馳せてしまうのです。

比較的楽観的な性格か、比較的悲観的な性格かの違いがあるなど、多少なりとも個人差があるのは事実です。それでも、あれこれ頭を悩ませてしまっているケースが世の中に多いのが実態のようです。特に、知識人と言われている人に多い点は興味深いところでもあります。その分、神経症にならないまでも、ストレスを抱え込んでしまって、毎日の生活にいつも何かしらの不安を抱き、心身共に疲れている人が多いという現実が存在しています。

しかしながら、そもそも、人間とは、「現在」にしか生きることは出来ないのです。過ぎてしまった「過去」は記憶として存在するだけであり、これから訪れる「未来」はあくまで想像の世界に過ぎないわけです。人間の幸せとは、その「過去」のことを現在の時点でどう解釈するかであり、「未来」のことは、やはり現時点で、自分がどうしようとしているか、どうなろうとしているかを感じることから生まれるものだと思います。

とどのつまり、幸せかどうかは、「今、現在」をどれだけ大事にして、どれだけ楽しむことが出来るかに依っていると言えるわけです。言い換えると、「今、現在」をどこまで味わい尽くすかが幸せのバロメーターのような気がしています。「今、この瞬間」に生きることで、様々な悩みからも解放され、満ち足りた時間を過ごしていることになるのだと思えるからです。

この「今、現在」と言う時間をおろそかにせず、大事に扱うことで、真の意味で幸せになれるのだと思うわけです。


■ところで、相場についても全く同じことが当てはまると思います。相場が今後どう展開していくか、あれこれ想像しても切りがありません。この想像の中には、大いに自分の期待感が込められているケースが多いものです。

つまりは、自分がロングポジション(買いポジション)であれば、相場が上昇して欲しいいと望むでしょうし、自分がショートポジション(売りポジション)であれば、相場が下降して欲しいと期待するでしょう。そして、そこには、「こうなって欲しい」という欲や願望がある為に、目の前の現在の相場を冷静に見つめることは出来なくなってしまっています。

既に、関心事は、これから先に起こる「未来の価格水準」に向かっているわけです。頭の中で、未だ生じていない相場展開を幻想するのです。そこには、現在の相場展開とはかけ離れた、自分勝手なシナリオに沿って推移する相場が描かれています。そして、その自分勝手なシナリオ通りに進展しない(ほとんどはそうなる)相場に対して、幻滅を抱き、ネガティブな思い、そして、落ち込んでいくわけです。

相場において、「今、現在」を生きていない状態というのはこのような状況を指すものと考えて頂いて良いかと思います。

それでは、逆に、相場において「今、現在」を生きるということはどういうことでしょうか。それは、今、目の前で動いている相場が、買い優勢なのか、それとも、売り優勢なのか、真正面から見つめることです。そして、当たり前のことなのですが、買い優勢と判断するならば、ロングポジション(買いポジション)を、売り優勢と判断するならば、ショートポジション(売りポジション)を造成、そしてキープし続けることが成功トレードにつながるのです。


■「一期一会」という、私が座右の銘としている言葉があります。茶道に由来することわざですが、「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』と言う意味の、千利休の茶道の筆頭の心得と言われています。

平たく言えば、これからも何度でも会うことはあるかもしれないけれど、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人には誠心誠意、真剣に接しなさい、ということです。私なりに解釈すると、この「一期一会」は、「相場の現在性」に通じるものがあると思っています。つまり、ある相場が、ある時間に、ある価格に位置するということは、まさに1回切りであるということです。

具体例として、1ドル=83.65円というレートがあります。このレートは、「今、現在」、このブログを書いている東京時間2010年12月10日午後10時05分にパソコンのスクリーンに映し出されています。

実は、単に1ドル=83.65円というレートにとどまらず、12月10日の午後10時05分に成立している価格自体に意味があるわけです。この時間に現れたこの価格は唯一、1回切りのものなのです。この時間から遡ること数時間、数日、数週間の動きがあって、「今、現在」の1ドル=83.65円が生じていると考えられるのです。

つまりは、同じ1ドル=83.65円でも、別の時間においては全く意味が異なってくるのです。時間は、過去から未来につながる途上における、1点において決定付けられるわけですから、まさに、「一期一会」というわけです。過去のいつでもない、未来のいつでもない、「今、この瞬間」に成立している1ドル=83.65円だからこその「ある意味」を持ってくるわけです。

「ある意味」とは、買い優勢か、売り優勢かということです。もちろん、どの時間軸のチャート上であるかという条件はあります。つまり、1分足なのか、5分足なのか、60分足なのか、日足なのか、週足なのか、時間軸に従って、その意味合いは異なってきます。ただ、大事なポイントは、いずれの時間軸を選択しようが、その選択された時間軸において、1ドル=83.65円という価格の持つ意味は、「今、現在」においては1つであるということです。この、一生に1回しか出会うことのない、東京時間2010年12月10日午後10時05分における1ドル=83.65円というレートと真正面から接することが一大事であるということです。

相場とは、時間と価格によって構成されているものですから、価格水準自体は過去に何度も見ているものであっても、時間が刻々と変化していく為、その瞬間瞬間において、「一期一会」であるわけです。この、まさに、かけがえのない「今、現在」の為替レートこそが、「相場の現在性」であり、この為替レートを客観的に分析する「トレード技術」を身に付けることこが、成功トレードへの道であるわけです。

過去を悔んだり、後悔したりすることなく、また、未来を思い煩うことなく、ただ淡々と「今、現在」の相場と真正面から向き合って「一期一会」の感覚で接することが出来ることこそが、トレードで成功する為に必須であるわけです。

「今、現在」「今、この瞬間」を大事にして、目の前の相場と友達になって、付き合っていくことこそが、「相場の現在性」と向き合っているということです。「一期一会」の思いを大事にしながら、「今、この瞬間」の相場と付き合っていきたいと思います。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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