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マーフィーの日々是好日

「他人の相場予想に頼らないこと」の意味

本日発行しましたメルマガから、「他人の相場予想」に頼らないことの大切さについて考えをまとめましたので、その箇所を以下に抜粋致します。


■そもそも、相場と言うのは、他人に相場観を教えてもらってトレードするものではないと、私は常々思っています。

一般的に、投資とは自己責任であるとよく言われますが、実際問題、自分一人でトレードするとなると、不安だらけになるのは当然です。そんな時、結局は自己責任であるという現実を認めるにしても、やはり、自分で自分を支える「何か」がないと前には進まないと思います。

そして、その「何か」が「相場予想」であると思っておられる方が多いのは事実です。しかも、この「相場予想」を他人に頼っておられる方が多いという現実があるからこそ、投資結果が望んだ結果とはかけ離れてしまうケースが増えるのだと考えられます。もし、自分自身の相場判断、トレード手法で取引を行っていれば、時間の経過と共に数多くの学びを得ることになります。様々な教訓を自身で会得するわけです。

トレードで成功する時はもちろん、失敗する時でも、それぞれのトレードから学ぶことが出来るわけです。ところが、他人の「相場予想」を頼りにトレードしていると、幾ら経験を踏んでもあまり進歩はありません。まして、他人の相場判断に任せて投資、トレードを行って失敗し、その責任を他人に転嫁してしまうことほど馬鹿げたことはありません。そうなると、精神状態にも支障をきたすことにもなりかねません。

自分の判断で売買した結果、仮に損しても、自己責任を認めた上で反省すれば、失敗が「肥やし」になり、次の成功へのステップとなり得ます。失敗によって失ったお金は、より成長する為の「授業料」と考えることが出来るわけです。

同じ自己資金でも、先ほどのように他人のせいにしてしまうとドブに捨ててしまうことになりかねないということです。その意味で、投資、トレードを始めて初期の段階での失敗は、将来的に大変に価値のあるレッスンを受けているということになるわけです。


■ところで、私は、トレード・コーチングにおいて、「小さなポジションでトレードして下さい」というメッセージをお伝えすることがよくあります。俗に言う「デモトレード」は、やらないよりはましですが、実際にポジションを持つことによる精神的なプレッシャーがない分、トレード技術習得の上で、血となり肉となる割合が少ないようです。

しかし、FXや株式投資などで、いきなり自己資金の大部分をつぎ込んだりする方がいらっしゃいますが、それは大変に危険なことです。この大金をつぎ込んだり、大きなポジションをいきなり持たれたりする個人投資家の心の状態を考えるに、恐らくこの方は、短期でお金を稼ぎたいという安易な考え方があるのだと察します。

人間誰しも簡単に楽をしてお金を稼ぎたいという欲望があるのかもしれませんが、このような安直な考え方自体、投資で失敗する典型的な投資家タイプと言えましょう。投資に限らず、全般的な話として、「世の中、そんなに甘くない」ということはいずれにも当てはまることだと思います。

尚、心の訓練と言ってしまうと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、たとえ小さくても実際にポジションを持つことによって、心の痛みを味わうことは大変に有意義なことです。そして、ロスカットする感触を覚えることも相当に価値のあることです。トレードを始めて比較的早い段階で、このロスカットの味を感じておくことは後々、大きな財産となります。

もちろん、小さな金額であればロスカット出来るけれども大きな金額になるとロスカット出来ないという方もおられるでしょうが、所詮は程度の問題に過ぎないということさえ頭で理解出来れば、このステップを乗り越えることはさほど難しいことではありません。

一般的に言って、投資で成功する人は、ほとんど誰もが、どこかの段階で大きな試練を経験しているものです。私が知っている限りでもほとんどのトレーダーは大損をした経験を持っています。もちろん、私も大損したことがあります。しかし、いずれのケースでも、損失が致命的な額になる前に手仕舞っており、それらの貴重な体験をその後のトレードに生かしているわけです。

このように、どうも人間というものは、痛い思いを経験しないと成長しないように出来ているようです。生まれて間もない赤ん坊が、高い場所を「ハイハイ」していても、転がり倒れて痛い思いをするまでは同じことを続けるのと同じことのようです。この「痛み」こそが「学び」であり、生きていく上で必要不可欠なものなのです。

トレードでも同じです。相場の世界で「生きていく」上で、やはり必要不可欠なものが幾つもあるわけです。ここではロスカットの例を挙げていますが、トレードにおいてロスカットのことばかり強調する必要はありません。それは、まさに生きていく上で最低必要なことだからです。このメルマガをお読みの個人投資家の皆様は、もっとレベルの高い次元で学ばれている途上であると思います。

最低限、「個人投資家」「トレーダー」として生きていくことは前提条件だとして、そのさらに上のレベル、つまりは、より大きな収益を上げ、より小さな損失に抑える判断基準なりトレード手法を習得されることを目指されていることと察します。

その為にも、皆様にとって、ご自身の心の状態をコントロールした上で、ご自身で売買の判断を行うことが出来るという「スキル」「トレード技術」を身につけることこそ大事なことだと思います。ご自身がトレードをされる時点では、他人の「相場予想」など必要とされることはない状態がベストです。

知っておいた方が良いことと言えば、発表予定の経済指標であるとか、どのようなイベントがあるかどうかです。たとえ突発的なニュースがあっても、相場のトレンドが先にありきであり、上昇相場であれば買い材料に反応しやすいし、下降相場であれば売り材料に反応しやすいわけです。

ですから、何はともあれ、現在の相場がどのようなトレンドにあるのか、それともトレンドがなくレンジ相場なのかを把握することが最大の関心事ということです。それには、当然のことながら、相場トレンドの有無、トレンドの強弱等を判断することが出来る「トレード技術」が必要なわけです。

その上で、経済指標やイベントに関するニュースを「淡々と」追っていけば良いのだということがお分かり頂けると思います。これだけのIT(情報技術)社会ですから、情報が溢れ過ぎているのが現状です。放っておいても、隔離されたつもりでいても、何処からか情報が入ってくる世の中に住んでいるのが私たちです。

ですから、外部からの情報をシャットアウトすることは不可能に近いです。このことを認めた上で、自分が軸とする相場判断方法をしっかりと身につけ、冷やかな目や耳で情報に接していけば良いと思います。もちろん、トレードで成功しよういう情熱そのものは大切ですから、「心は熱く、頭は冷やして」というスタンス、心掛けが良いと思います。

そして、実際のトレードでは、心の平静を保つことを心掛けることが肝要です。この点、自分で自信のある、そして信念を持つことのできる「トレード技術」を身につけることが出来れば、自然と心の平静は保てるようになりますので、あまり心配する必要はないと考えます。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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