「仕切り直し」
ドル円相場は、9月15日に為替介入が入ったことで、9月15日の安値82.87円から翌16日に付けた高値85.94円まで3.07円上昇しました。その後、反落して本日現在84.12円まで下げています。下落幅は1.82円であり、上昇幅3.07円に対して、高値85.94円から安値84.12円までの下落率は59.3%となっています。61.8%というフィボナッチ数に近い数値であり、今のところ、ほぼ3分の2戻しを達成しています。
市場では、介入警戒感があるとか、隠密介入があるとか、様々な観測、思惑が交錯しているようですが、やはり、結局は相場のことは相場に聞くしかありません。何故なら、相場は自らを自己実現していくものであり、「相場要因」「相場材料」は、決定的な要因ではなく、あくまで2次的な要因と考えられるからです。
ところで、為替介入が入ったからと言って、即座に相場のトレンドを変化させるものではありません。相場が下落トレンドの局面では、下落速度を緩めることが出来ても、基調としての流れを変化させることは出来ません。
一方、相場が下落トレンドの終末に近い局面や反転に入る局面にて為替介入が入ると、極めて効果的な介入となります。市場は、介入効果を評価することで、さらに相乗効果が増していきます。さらに、市場のセンチメントも変化していきます。後になって、為替介入が相場を押し上げたというコメントが聞こえてきたとしても不思議ではありませんが、最も大事なのは、市場の底に流れている「マーケットの力」です。
ところで、「マーケットの力」に関して、相場の動きに決定的な影響を与えているのは「時間」です。私は「時間のリズム」という風に表現することもあります。相場の変化しやすい時間帯を「時間の節目」とも表現しています。さらに、価格面の変動幅も参考にすべきポイントではあります。その価格面の動きで参考になるのは、半値戻しであるとか3分の2戻しという捉え方です。冒頭で触れたような分析は一般的によく行なわれる方法ですが、誤差があるのは当然のこととしても、頭に入れておくに越したことはありません。
つまり、相場というのは、一旦、ある方向に動き出した後に、半値戻しや3分の2戻しを実現する確率が比較的高いものですが、このことを、「仕切り直し」と呼んで良いと思います。市場のポジションを振り落とす動きをある一定の時間を掛けて行うのがマーケットの自律的な力であると考えるわけです。市場参加者が同じポジションを持って、皆が同時に儲かるほど相場は甘くはありません。右往左往しながら、相場が自らを自己実現していくのが「相場変動」です。とどのつまりは、「相場のことは相場に聞くしか分からない」と言えるわけです。
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