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マーフィーの日々是好日

「何としても収益を上げるために大切なこと」

本日発行した無料メルマガからの抜粋です。改めて、「トレード技術」習得の大切さについて書いています。特に、真剣にトレードで収益を上げたい方に読んで頂きたい内容です。


■「外国為替証拠金取引(FX)」について、改正内閣府令がいよいよ8月1日に施行されます。顧客が預けた資金(証拠金)に対し何倍の売買が可能かを示すレバレッジ(証拠金倍率)を、最大50倍に制限されることになります。尚、1年後の来年、2011年8月には、上限をさらに25倍に引き下げられることが決定しています。

一般的には、規制強化に伴い、高倍率を売り物にしてきた業者は顧客離れに直面しかねないとの予想もあり、業界内の生き残り競争が激化するとも言われています。しかしながら、皆様個人投資家にとっては、取引先のFX会社の健全性さえチェックしてさえいれば、あとは、皆様ご自身のトレードスタイルのことを考えるだけで、他には支障は出てこないと思われます。

逆に、今までの高倍率(最高は600から700倍も見られました)のレバレッジをあまり意識せずに取引されていたケースがなくなる分、投資対象としてのFXの位置付けが改善するとも考えられ、トータルでは、むしろ好ましいとも言えそうです。

そもそも、レバレッジが高いから投機性が高いという論理自体が、個人投資家を馬鹿にした理屈ではあったのですが、実際のところ、レバレッジの意味を十分に理解しないまま取引して損失を被っていたケースがあったのは事実です。高倍率のレバレッジを正しく理解して効率のよいトレードに結び付けていた数少ない個人投資家にとっては嬉しくない規制法のスタートではあるものの、その他大勢の個人投資家を「救う」上では良いということで、渋々納得しておくことに致しましょう。

尚、今までと同じサイズのポジションを取るためには、従来よりも多くの証拠金を積まねばなりませんが、その資金のやり繰り云々となると、個人の金銭感覚の尺度の問題となりますので、ここでは立ち入りません。自らの経済的幸福をどういう形で実現するかという、もっと広い意味でのアプローチをどうするかという問題となるからです。

いずれにせよ、レバレッジ(証拠金倍率)が、当面は、最大50倍に制限され、さらに、1年後には25倍に引き下げられること自体、決して悲観することはありません。正しいトレード技術に従って、着実に収益を積み上げていけば、時間と共に元手も増えていきます。むしろ、「もっとレバレッジが高ければもっと儲かったのに〜〜」と悔やむぐらいの方が長い目で見て良いと思います。最初のうちは、自分の「トレード技術」をしっかりと磨くつもりで、出来るだけ小さなサイズのポジションでトレードすることが望ましいと考えるからです。


■ところで、そもそも、いくら人気の高いFXと言っても、価格変動リスクの高い投資商品であることは間違いないです。ですから、やはり、トレードする我々サイドに、しかるべき「トレード技術」がなければ、レバレッジ倍率云々と言うレベルで議論することではなくなってしまいます。

レバレッジ倍率がより小さく抑えられるからと言って、損失が収益に結びつくというわけでなく、損失の額がより小さくなるだけのことです。つまり、当たり前のことですが、長くやればやるほど、損失が右肩上がりに膨れ上がるという意味では、根本的な解決にはならないわけです。

このようなことは、正しい「トレード技術」なりを持って、自分のトレードスタイルを身につけている人にとっては、「一体何を言っているの?そんなこと当たり前でしょう。」と一笑に付されてしまう程度のことです。とは言え、多くの個人投資家にとっては、とにかく右肩上がりにコンスタントに収益を積み上げることが出来る「トレードスタイル」を構築することは、いわば死活問題だと、私は思います。

ここで、一目山人翁(「一目均衡表理論」の創始者、本名、細田伍一氏)の言葉をご紹介します。彼が著した書籍には、非常に示唆に富んでいる文章が多いのですが、中でも、私の心の中に鮮明に残っているものの1つです。「かりに失敗よりも成功の数が多くても、それに自己満足することなく、改めて勉強し直さなければなりません。スリルのために相場をやる人はともかく、利益を得るために相場をやる以上、50回に1回の失敗も許されるべきではありません。」(「一目均衡表」第1巻、P140〜141)

まさに、相場をやるとは、真剣勝負なわけです。50回に1回の失敗も許されないというのは、少々大げさな表現と言う気もしますが、心構えとしては、小さなロスに留めさえすれば、失敗と見なさないと読みとっても良いと思います。いずれにせよ、絶対に収益につなげるのだという強い気持ちや信念で相場に臨む必要があります。生半可な気持ちで入っていってはいけないということです。

この点、俗に「プロのトレーダー」と言われる人は、組織に雇われているケースが大半です。確かに、予算(ノルマ)は厳しいかもしれませんが、所詮は、人様の資金をベースにトレードするわけです。極端な話、負けても、自分の懐が痛むわけではないです。もちろん、仕事を追われるリスクにはいつも晒されていますので、必死で収益を上げようとしていることは事実です。

一方で、個人投資家の場合は、自己資金をトレードに費やすわけです。収益を上げ続けないと、自己資金は目減りするわけです。ましてや、専業トレーダーとして個人で取引されている方は、かなりのプレッシャーを受けてマーケットと対峙されています。

トレードで成功するかどうかは、まさに生きるか死ぬかの生存競争の世界にいると言っても過言ではありません。ですから、何が何でも右肩上がりに収益が伸びていくように、自分の「トレード技術」を磨く必要があります。そこには、世間で見聞きするファンダメンタルズ分析に時間を掛けている暇はないと、私は考えます。

自己資金に余裕があって、あくまで余資運用を考えている、さらには、知的好奇心を満足させてくれる投資対象としてFXを考えるのであればまだしも、生活資金をトレードで稼ごうとしている、真の意味での「プロのトレーダー」にとっては、「トレード技術」の習得、そして、自分に適ったトレードスタイルの構築が絶対条件となる、と私は確信しています。

「トレード技術」がない、もしくは生半可レベルであっては、大事な自己資金をつぎ込むことは許されないのが実情だと思うのです。私は、自分が主宰している有料掲示板では、会員様全員が右肩上がりで収益をコンスタントに上げられるようになってもらえるよう、日夜、コーチングをさせて頂いています。

もちろん、「言うだけ番長」であってはいけませんので、自分自身も実際にポジションを持って常にマーケットに入るようにしています。しかも、デイトレードからスイングトレード、さらにはポジショントレード等、様々な時間軸でのトレードを行いつつ、敢えて様々な通貨ペアでポジションを持つようにしています。場合によっては、試しのポジション造成をしてみて、自分なりの感触を掴むこともしています。

それと、正直言って、自分自身、色々な通貨ペアのポジションを実際に持っていないと、その通貨ペアの動きに対して敏感になれないのです。と言うわけで、たとえ少額であっても、出来るだけ多くの通貨ペアのポジションを同時に持つように心掛けています。そうしないと、実践的なコーチングの為のマーケットコメントが書けないと考えているからです。

傍観者的に相場コメントを書くなどということは、私の中では絶対に許されるものではないと思っています。いわゆる「後講釈」を絶対的に排除することが私の信条ということを知って頂ければ幸いです。


■さて、実際のトレードにおける、具体的な意味合いとして大事なことは、エントリーのタイミングをどう把握するかと言うことだと思います。私の「トレード技術」の中にある「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を用いて、相場判断、すなわち、トレンドの判断、もしくは、トレンドレスの判断を行います。

トレンドの判断とは、相場にトレンドが生まれたかどうかを判断することです。トレンドレスの判断とは、相場がトレンド性に欠ける、つまり、レンジ相場、保ち合い相場であるかどうかを判断することです。

とりわけ、トレンドが生まれるかどうかの判断は重要です。何故なら、収益につながるトレードを行える確率が高いからです。私たちは、出来るだけ、成功トレードの確率の高い局面でエントリーすべきです。その為には、トレンド発生のタイミングを逃さないようにすることが大切です。

しかしながら、トレンド発生のピンポイントでエントリーする必要は必ずしもありませんし、それが出来るとは限らないです。何故なら、そもそも、外国為替相場は1日24時間動いているからです。ですから、相場のトレンドが発生する究極のタイミングを捉えられなくても、トレンドが発生しているかどうかの判断を「事後的」に行っても良いわけです。こういったことは、全て「トレード技術」に属するテーマです。

別の観点から言うと、トレンド発生のタイミングは、決して、材料観、相場観などで判断するものではありません。具体的な判断基準があって初めてエントリーすべきかどうかが判断出来るわけです。私が「根拠ある判断」と読んでいるものです。つまり、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」「アクティベート時間分析」等を駆使して、極力、客観的に数値化して判断するものです。

中には視覚的に判断する面もありますが、決して「勘」に頼るわけではありません。ただ、永年やっていると、「直感」めいたものが生じることは事実です。同様に、手仕舞いのタイミングも同じです。やはり、具体的な判断基準があります。


■ところで、重要なポイントの1つとして、手仕舞いと言っても、そこで相場が終わるわけではないということがあります。エントリーの時点で判断したトレンドが一旦終了すると言う意味で手仕舞うということ、手仕舞いをするタイミングは、次なる動きが始まっているということです。

例えば、具体例として、上昇トレンド開始と判断して、ロングポジションでエントリーしたとします。そのポジションは、上昇トレンドが継続している限り、キープし続けます。このポジションを手仕舞うタイミングと言うのは、とどのつまり、この上昇トレンドが一旦終了するということであり、調整なり、下落局面入りするとの判断に基づいているわけです。

すなわち、調整、下落すると判断する以上、ロングポジションから一転してショートポジションに転換しても良いわけです。ただ、この下落は、本格的な下落局面につながるかどうかは分かりません。従って、まずはロングを一旦やめるというポジション調整を行うわけです。

その後、相場が下落継続していき、やがて、本格的な下落トレンドに入っていくと判断した場合、今度は、ショートポジションを新たに造成することがOKとなります。本格上昇局面から本格下降局面に転換する途上における調整局面までも積極的にポジションを取ると言う戦略も当然のことながらあり得ます。いずれにしても、相場はこのように延々と続いていくわけです。

このように、相場が上昇から調整局面を経て下落に向かう、もしくは下落から調整局面を経て上昇に向かう流れの中で、どのようにポジションを造成なり、手仕舞いなり、調整をしていくかということの結果がトレードということです。言い換えると、トレードとは「正しいトレンド判断に基づくポジション操作」と言うことです。そして、あらゆる局面における相場のトレンド、流れの変化をいち早く把握するテクニックこそが「トレード技術」ということです。


■「ツイッタ―」で、毎日、少しずつ、マーケットについてつぶやいています。

アカウント名は murphyFX です。

たまにのぞいて頂くと幸いです。ここぞと言う時につぶやくようにしたいとは思っていますが・・。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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