「人間は思い込みの動物ということ」
人間は思い込みの動物だと思います。
具体例を挙げてご説明致しましょう。
ここに、自分の自慢話ばかりする人がいます。彼(彼女)は、友人、知人の前で自分の自慢話を堂々と行います。しかし、友人、知人は彼(彼女)に向かって嫌な顔をしません。というか、そんな顔をしたくても出来ないわけです。まさに、大人しくしてしまうわけです。
むしろ、時には「すごいね〜」とか、「さすがだね〜」とか、称賛の言葉を返します。その為、彼(彼女)は、自分は友人、知人から評価されているとさえ思い込んでしまいます。そして、どんどんエスカレートしていくのです。ほとんど誰もが彼(彼女)のことを嫌っていることに気がつかないという事態に陥るわけです。
また、こんな具体例もあります。
「車を洗ったら雨が降る」
確かに、車を洗った日に限って雨が降ったケースを人は覚えているものです。しかし、車を洗う度に雨が降る確率は極めて低いにもかかわらず、どういうわけか、車を洗った途端に雨に降られて悔しがったことだけを鮮明に覚えてしまっているのです。
要するに、人間というのは、根拠がないのに、ある出来事の因果関係を信じてしまうケースがやたら多いようです。まさに、「人間、信じ易きもの」と言えそうです。
と言うことで、一般的に、様々なシチュエーションにて、人間は誤りやすく信じやすい動物のようです。因果関係を取り違えるケース、ランダムなデータに規則性を読み取ってしまうケース、願望から事実を歪めて解釈するケース等々、枚挙に暇がなさそうです。
はっきり言って、私達人間は、曖昧で、不完全で、偏りがあるにもかかわらず、生じる結果を思い込みで解釈してしまう性癖を持っているということを認めざるを得ないと思います。
日常生活でもこんな具合なわけですから、緊張感やストレスを伴った相場に参加している時には、歪んでマーケットを見ているケースが多いのは当然かもしれません。幾ら自分は客観的、冷静に、相場を見ていると言っても、日常の自分を振り返ってみて、絶対に自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか?
私は、特に、ストレスを伴う、人間の煩悩との戦いとも言えるこの相場の世界では、無意識に思い込みをしてしまっているケースが無数にあると思います。どうも、相場で成功を収めるには、このような人間が本来持つ弱点を認識するところからスタートした方が良いのかもしれません。
上記は、私が、チャート分析がファンダメンタルズ分析より遥かに優れていると考える理由の一つでもあります。もっとも、チャート分析をしているつもりでも、思い込みでチャートを見ているケースも多いことに気がつかねばならないと考えます。要するに、全てに「思い込み」が生じる可能性があるのです。
相場を極めるとは、人間探求の過程と言っても過言ではなさそうです。
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