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マーフィーの日々是好日

〇(まる)と×(ばつ)

誰しもお金を稼ごうと思って相場の世界に入ってきます。そして、出来るだけ安く買っては高く売る、もしくは、高く売っては安く買おうと日夜悪戦苦闘しています。

ここでの問題は、如何に天才的な相場師や上級者であっても全勝はあり得ないということです。勝ったり負けたりを繰り返しながら、生涯収益(キャリアプロフィット)を積み上げていくのが本来あるべきトレードです。

ポイントアンドフィギャーというテクニカル分析があります。価格が上昇したら×を付け、価格が下落したら○を付けていくものです。×から○、○から×への転換は、価格が反対方向に何ポイント動いたかを条件とするというものです。

実は、私は、トレーダーになって初めて出会ったテクニカル分析が、このポイントアンドフィギャーだったのです。ニューヨークでトレーダーデビューした私は、日中トレードを行う際に、シカゴIMMの価格を朝から夕方まで見ながら、方眼紙に手で付けていったのです。このチャートは、もし出会っていなかったら今の自分は存在していなかったと思えるぐらい私を助けてくれたものでした。

尚、ここでは、ポイントアンドフィギャーそのものについて触れることが論点ではなく、○と×の意味の背景を理解するために取り上げます。

つまりは、×があるから○があり、○があるから×があるということの意味合いです。「陰と陽」と言っても良いかもしれません。「プラスとマイナス」と言い換えても良いかもしれません。

×、すなわち、上昇する為には、その前に○が必要なのです。下落があってこそ、その後に上昇が訪れるわけです。その逆もしかりです。陰があるからこそ陽があり、陽があるからこそ陰があるわけです。私達の人生も同様だとつくづく思います。

何が何でもいつも×や○だけを追い求めていては、相場を相手に出来ません。観点を変えると、×が生じる為には、○が必要だということ、○が生じる為には×が必要だと言えましょう。

このように考えてくると、トレードにおける収益や損失についてもある程度の損失があってこそ、収益が生まれるということを重々念頭に置いておく必要があります。常に収益だけが欲しいという「強欲」を持つと、大きなしっぺ返しを食らうことになります。

収益を上げる為には、時には損することも大いに必要なものだというぐらいに考えておくのが相場の世界で生きていく上で大切な考え方と言えます。

そうして、損しても良いんだと思えるようになると、楽な気持ちになり、ロスカットに対する抵抗も減少します。さらには、如何に「上手に負けて」、次に訪れる収益チャンスを手にすることが出来るかが大事だということだと思うのです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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