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マーフィーの日々是好日

「今回は違う!」という思い込み

相場をやっていて経験することですが、過去に同じ過ちを繰り返したことがある、それと同じ局面が訪れた時に、「ひょっとしたら今回は違うかも」と思いこんでしまうことがあります。

現実問題、私自身の過去のトレードを振り返って、何度も、この感覚を覚えてことがあるだけに、実感があります。そして、その結果、同じ過ちを繰り返す羽目になってしまうのです。

一例として、レジスタンスゾーンと判断出来るレベルにまで上昇してきた相場を目の当たりにして、「今回はブレイクするかもしれない」と判断し、ロングポジションを抱えたまま、期待感を持って相場を眺めてしまい、結局、「今回も同様に」レジスタンスゾーンをブレイクせずに反落するのを横目に見てしまう失敗を犯すというものです。

自分の判断基準では、レジスタンスゾーンであると見なすことが出来る、それなりの根拠があるにもかかわらず、いざ、その場面に出くわすと、もっと上がるはずと欲に目が眩んでしまうわけです。

せっかく、自分なりの判断基準、判断ルールを構築してきたにもかかわらず、それを無視して、自分のポジションの利がもっと乗ることを期待してしまうことで、絶好の利食いのタイミングを失ってしまうというものです。まさに、「今回は違う」という思い込みが背景にあると言って良いでしょう。

自分の判断ルールを信じることが出来ないという問題があるのも事実です。自分の判断基準に自信が持てないわけです。それでは、過去の経験や学びが活かされてこないことになります。

過去のことに対して色々と反省し、賢明になれたにもかかわらず、現在や未来に対しては、同レベルの賢明さを持てないと言い換えることも出来そうです。

これらの失敗は、結局は、欲望に目が眩んで「今回は違うはず、違うかもしれない、違って欲しい」と言った風な期待感が心の中に芽生えてしまうことが背景要因です。

上記の例に関して言うと、レジスタンスについて、自分が打ち立てた「ルール」を無視してしまっていては、せっかくの相場研究が台無しになってしまいます。

つまり、一旦はレジスタンスゾーンと判断出来るレベルでロングポジションを手仕舞った後も、相場が続伸し、そのレベルをブレイクしていく場合は、その時点で再度見極め、上昇継続すると判断出来るのであれば、改めてロングポジションを構築すれば良いだけのことなのですが、実際にはそう簡単にいかないのが現実のようです。

「今回は違う」という思い込みはくれぐれも気を付けた方が良さそうです。先ほども申し上げた通り、これは、私の長い間の実体験からの教訓でもあります。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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