「相場観」の由来
ここで言う「相場観」は、目の前の相場が上がるとか下がるという今後の相場の予測に関してというよりも、もっと、相場全体に対する見方、考え方、判断基準の在りどころ等々を指しています。
一般的に言って、人は、その人が経験してきた、特に相場の世界に入った初期の頃に実体験したことをベースに相場観を作り上げる傾向にあるようです。
例えば、2004年頃からFXを始めた人は、07年や08年の急落、暴落を目の当たりにするまでは、外国為替相場というものは本来上昇するものであるとの相場観が体に沁みついたと思われます。
しかしながら、08年頃からFXを始めた人は、外国為替相場というものは、上昇することもあるけれど、突然下落するものだという相場観を持つように至ります。
もしくは、いきなりハイレバレッジでFXを始めた人は、外国為替相場とはとても難しくて、怖いものだという感触を得てしまいがちです。
また、外国為替相場とはファンダメンタルズで動くものだという考えで始めた人は、やがて、相場とは理屈では判断出来ない、分からない動きをすることが多いものだという考えを持つに至ります。
いずれにしても、相場を始めた頃に受ける指導なり、教えに大きく影響されるだけでなく、その後に自分自身が経験する相場展開によって、原体験が潜在意識にすり込まれていくわけです。そして、日頃にトレードを行うに際しても、この潜在意識が無意識に影響を与えてくるのです。
従って、気が付いた時には、すでに凝り固まった相場観が邪魔をするようになってしまいます。と言うわけで、成功トレードをするには、この凝り固まった相場観を出来るだけ、無くすようにすることが望まれます。
もっとも、現実的には簡単なことではないのも事実です。それでも、頭で意識しておくのとそうでないのとは大きな違いあると思います。
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