過去の相場の後講釈にもそれなりの意味がある!?
私は、「後講釈のない相場コメントを発信すること」を自分のモットー、信念としていますが、実のところ、この「後講釈」は決して全面否定する必要はないと思っています。
つまり、「後講釈」と言っても、具体的な判断根拠をその都度確認していけば、これからの将来に行うトレードにおいて、大いに役立つ可能性が高まるからです。
尚、「具体的な判断根拠」と言う限りは、やはり、数値的な基準が存在することが前提となります。従って、ご想像される通り、ファンダメンタルズ面からのアプローチではなく、テクニカル面からのアプローチを行う必要があるということです。そして、このテクニカル面からのアプローチを行うことで、はじめて、「後講釈」も積極的な意味合いをもってくるわけです。
ところで、本来、相場というのは、上がるか下がるか動かないかの3つであり、終わった過去の相場の動きを解説するのは、文章力のある人であれば誰でも出来るものです。相場の本質が理解出来ていなくても、世の中のニュースを追いかける時間とやる気さえあれば、相場が下手でも上手なコメントが書けてしまうのです。
しかしながら、所詮、それらは「後講釈」であり実際に次にトレードを行うに際してはほとんど役立たないものです。また、トレードでは、メンタル面も大きな要素となりますから、いわゆる机上の空論は実践では使えないことが多いものです。このことは、実践トレードを行った方であれば容易に察しつくものと思います。
もっとも、「後講釈」にも色々とあり、終わってしまった過去の相場を振り返ることで、相場の分析、判断方法を学ぶことは充分に出来ることであり、大いに意味のあることです。
このような良い意味での「後講釈」をどんどん増やしていけば、自分がこれから行うトレードに生かすことは充分に可能なわけです。
相場は、ある意味、パターン研究と言っても過言ではありません。このような展開では、こうなる傾向がある、こうなるケースが多い、等々の具体的なパターンをどれだけ覚えることが出来るか、そして、それらを、実際のトレードで応用出来るくらいになれば、成功トレードを増やすのも時間の問題と思います。
そのような意味で、相場、トレードにおいて、過去の相場を振り返って、「後講釈」しつつ、様々なパターン研究を行う上での不断の努力は大いに重要だと言えましょう。
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