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人気セラピストの面白い視点!?

NYの人気セラピストで心理学者のガイ・ウィンチ氏が私たちにとって非常に示唆に富むお話しをしています。

ウィンチ氏曰く、まずは、心の傷を癒す上で、苦しいことを口に出して話すことは逆効果だとのこと。従来から、心理療法では、「話す」ことがなによりの治療になると考えられてきましたが、実際には、話すことが治療になる場合もある一方で、やり方を間違えると、かさぶたを剥がすような結果になるとのことです。忘れたいのにまた辛いことを思い出さねばならず、これが思考のループをむしろ強めてしまうというわけです。

そこで、ウィンチ氏は、この悪循環となっている思考のループの影響力を弱める方法として「視点を変える」というやり方を勧めています。

氏によると、嫌なことを考えるとき、私たちは、通常「自分視点」でものを見ています。自分の目で見たままの光景を見て、自分が感じたことをありありと追体験するわけです。すると、実際にそれが起こったときのように感情が高ぶってしまいがちだということです。

そんなときにお勧めが「他者視点」というやり方だそうです。

「他者視点」とは、嫌な出来事を、その相手と自分を含めて距離を置いて「絵」のようにして眺めることがポイントです。静かなところで、目を閉じて、嫌な出来事の最初のシーンを思い浮かべ、視点を後ろに引いていき、視界の中に自分の姿が入ってくるところまでズームアウトする。

そうすることで、遠くのほうから自分を眺めている感じを想定し、距離を保ったままで自分に起こった出来事をリプレイします。通りすがりの他人になったつもりでそれを眺め、嫌な出来事を思い出したときは、つねにこの他者視点に切り替えるようにすると効果的とのことです。また、このようにすることで、感情のコントロールもできるようになるとのことです。

私は、ウィンチ氏の話を読んで、これは、まさしく、トレードにも生かせると思いました。たとえば、チャートを遠くから眺める感覚です。そうすることで、まさに、大局観をより正しく把握できるようになります。

そして、自分のポジションについても、「他者視点」を取り入れ、距離を持って眺める感覚で、客観的に判断するという方法です。これは、すなわち、「任運自在(運びに任せて自由になる)」の境地に入る上で、極めて効果的な方法だと思います。トレードでは、メンタル面を強くすると良いと思われますが、このウィンチ氏の発想は、まさに、役立ってくれると感じた次第です。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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