トレードは、「選択」「迷い」「苦悩」の連続・・・
私達は、トレードを行っていると、刻一刻と変化していく中で、四六時中、「選択」を強いられます。そして、「選択」する際には、いつも「迷い」に苛まれることになります。
選択とは、つまり、「買いか売りか」「トレンド相場か、レンジ相場か」「エントリーすべきか待つべきか」「手仕舞すべきか待つべきか」等々です。
さらには、「選択」した後でさえ、自分の判断に間違いはなかったのかどうか、悩んでしまうことも多いです。まして、判断が間違いであったかどうかの「判断基準」そのものが曖昧なケースの場合は、「苦悩」に追い込まれることにもなります。
そもそも、相場の判断、トレードの判断に「白黒はっきりした正解」なるものは存在していない以上、100パーセント満足することはあり得ません。常に、「グレーの曖昧な回答」しか存在しないわけです。その為、いつも、苦悩や不安に苛まれているわけです。
このように、「選択」「迷い」を経ながら、「苦悩」を抱え込んでしまってしまうのは、相場の世界では、避けて通れそうもありません。逆に、相場と付き合うとは、そういうものだと割り切った方が良いとさえ思えます。
そもそも、相場とは、常に変化しているものです。「諸行無常」という言葉は、相場の本質を的確に言い当てたものと思います。常に変化していて、留まるところがない、一寸先は闇である、と言った感じです。
例えば、日足ベースならまだしも、60分足をベースにして、朝一番に立てた相場予想がその日の昼頃や夕刻の時間帯に有効であるはずがありません。例えば、相場レベルが、同じ水準、例えば1ドル=116.90円にあったとしても、朝、昼、夕刻では、それぞれ、相場の意味が異なってくるわけです。
私の場合、多くの判断は終値ベースで行いますので、日足ベースでのトレードは日足終値を待って行うのが原則です。従って、1日1回チェックすれば事足りるわけです。もっとも、やはり、為替相場は1日24時間動いており、日中の動きは気になるもので、少なくとも60分足でマーケットを追っている毎日です。
「選択」と「迷い」を続けながらも、その時点でのベストの判断を下すべく、毎日、マーケットと対峙しているわけです。そして、やはり、この判断を下す際の基準が如何に重要なものであるかは言うまでもありません。
この判断基準が曖昧なものであると、ますます「迷い」「苦悩」の世界に入ってしまいます。正しいトレード技術があるかどうかは、判断を行う上で不可欠なものだということです。その上で、正しい「選択」を行い、出来るだけ、「迷い」「苦悩」は減らしたいものです。
また、「判断基準」が具体的であれば、改善も施すことが出来るわけです。如何にして、実際のトレードの際に、具体的な判断基準を持って臨んでいるかはとっても大切なことです。
そして、少なくとも、正しい「判断基準」をお伝えすることが私の仕事でもあると思っています。「正しい判断基準」をマスターすれば、「選択」「迷い」はなくならないにしても、少なくとも「迷い」や「苦悩」を減らすことは出来ると思うからです。
「判断基準」をお伝えすることは、「魚の釣り方」を伝授することでもあります。「魚」とは、収益のことであり、相場観とも言えます。釣った魚をお渡しするなどという失礼なことはしません。魚の釣り方をお伝えすることで、半永久的に役立つスキルが身につくわけで、その方がはるかに有益です。スキルは、一生の宝物だと信じているからです。
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