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マーフィーの日々是好日

「運、不運、ツキ」について

今日は、「運」「不運」「ツキ」について考察してみたいと思います。

「相場の世界の真理」について真剣に探究を続けている私が、「運」や「不運」などについて書くと、「いったい、マーフィーさんはどうしたんだろう?自分の相場分析手法に自信をなくしてしまったのかな?」なんて思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私は、この世の中には、一見、論理的に説明のつかない不可思議な現象、出来事があると思っています。シンクロニシティ(偶然の一致)もその一つです。一見、無秩序に見えて起こる出来事に未知の力が働き、普遍的な秩序がもたらされるということです。人がある願望や思い、もしくは不安や心配などを強く抱いていると、それに関する出来事に遭遇する確率が高まるという現象とも言えましょう。

さて、ここで、相場、トレードに関するものとして、「運」「不運」を考えてみたいと思います。「勝ち続ける確率」として、面白い話があります。

米国、ラスベガスでの出来事です。

ある80歳のホームレスが杖をついてカジノにやってきました。そして、4百ドルの社会保障手当の小切手を現金に換えると、ブラックジャックを始めました。彼は勝ち続けて数時間で7万ドルほど儲け、結局、1週間で160万ドルも稼いだのです。

これを見ていたカジノのオーナーはホームレスをスイートルームに泊まらせました。無料で食事や酒を提供し、安全の為にボディガードをつけました。こうしておけば、ホームレスがこのカジノ内にいるはずだからです。

オーナーはブラックジャックで勝つ確率を考えました。確率からすると、いずれホームレスが「ツキ」に見放される時が来るとにらんだのです。そこで、カジノに長く滞在させて儲けを全て吐き出させようと思いました。

やがて、オーナーの思惑通りの結果となりました。

勝ち続けるギャンブルにすっかり魅せられたホームレスは、それから1週間ほどで儲け分をほとんど失ってしまったのです。自分が単に運に恵まれていただけだと分かっていなかったホームレスはせっかくの大金を失い、勝利の確率を読んでいたカジノオーナーの思うつぼにはまったわけです。

この話は、大変示唆に富む内容です。

たまたま運が見方してくれて、ギャンブルで思いがけず勝ち続けた場合、負ける確率も頭の隅に置いておかねばならないということです。人生においても、勝ち続ける確率、成功し続ける確率を常に意識することが大切ということを教えてくれているわけです。

このように考えると、トレードにて、コンスタントに勝ち続けることは如何に凄いことであるかということが分かります。先ほどの話はちょっと大袈裟な気がしないでもありませんが、人生の縮図を示しているようでもあります。

トレードにても、時には負けを認めて、ロスカットし、相手である相場の世界に「返す」ことで、バランスが保たれるのかもしれません。ロスカットがあるからこそ、収益をコンスタントに上げることが出来るのだという「達観」も大切であることを教えてくれているようです。

「Give and Take」という言葉がありますが、私は、「Give and Given」という言葉を自分に言い聞かせています。与えれば、自動的に与えられる、そんな気がしているのです。トレードも人生も同じだなとつくづく思います。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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