相場には「初心者レベル」も「上級者レベル」もない(2)
改めて申し上げますが、相場には、「初心者レベル」もなければ「上級者レベル」もありません。そして、その相場に立ち向かっていく為の「道具」である「テクニカル分析」についても、「初心者レベル」もなければ「上級者レベル」もないということです。少なくとも私はそう考えています。
かく言う私も、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」は「初心者から上級者まで使える・・・」などと言う表現をしたこともあり、偉そうなことは言えませんが、自分の「トレード技術」を紹介させて頂く時に、安易に、「初心者」「上級者」と言う言葉を使ったのは反省すべき点だと思っています。
前回の投稿で書いた、出版社の編集担当者とのお話の中で、私は、ぜひとも「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を個人投資家にお勧めしてあげるべき、記事内容に含めて頂きたい進言したところ、編集者の方は、「初心者の方にはちょっと難しいのではないかと・・・」と仰いました。
そもそも、その編集者の方が、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を理解しているわけでも、利用しているわけでもないので、かなり無責任なことを仰るという印象を受けたのですが、インタビュー中、ずっと違和感を覚えていたのは否めません。
編集者曰く、「ボリンジャーバンド」は紹介しても良いと思います、とのこと。私は、「スーパーボリンジャー」は見た目には、「ボリンジャーバンド」に「遅行スパン」を加えてものですから簡単ですよ、とご説明しました。もちろん、「スーパーボリンジャー」には多くの利用法があるのですが、1つ、「遅行スパン」だけをとっても、実に心強い「武器」となるわけです。
それこそ、「初心者」の方には、この「遅行スパン」のことだけでも、断片でも良いからご紹介すれば、どれほど多くの「初心者」の個人投資家が救われるのか、無駄に損失を出していた人をどれだけ助けることが出来るのか、と思った次第です。
極端なことを言うと、私は、初心者の方にとって、もっとも必要な「武器」「道具」は「トレンドライン」でもなければ、「移動平均線」でもない、この「遅行スパン」ではないかと思うぐらいです。「トレンドライン」は確かに一見簡単に見えるのかもしれません。しかしながら、果たして、「初心者」の方にとって、それほど役に立つものなのでしょうか?実際に「トレンドライン」を「マスター」して、収益に結びつけておられる個人投資家はどれほどいらっしゃるのでしょうか?私には甚だ疑問です。
それよりも、「遅行スパン」を覚える方が遥かに効率的であり、有益であると思うのです。そもそも、チャート上にラインを引く手間も時間もかかりませんし、ただチャートを「見て、知る」だけで良いわけです。
「遅行スパン」は相場の基調を教えてくれるものですから、知って、理解して、使えるようになれば、これほど、心強いものはありません。皆様の長い投資人生の中で、大変に頼りになる「味方」となってくれることでしょう。私が、こと、「初心者」と言われている個人投資家の皆さまには、自信を持ってお勧めする「テクニカル分析」なのです。(正直言うと、私自身、「テクニカル分析」と言う範疇では説明したくないのですが・・・)
このように考えてくると、多くの個人投資家に対して情報を発しているサイド(側)には実に多くの問題、そして、課題があると思います。本当に投資を理解している人が書いているのか、本当に収益を上げるトレードをしている人が投資関連記事を書いているのかどうかということ。
果たして、「ファンダメンタルズ分析」に基づいてトレードしている方はどれほど収益を上げているのかも疑問です。また、「テクニカル分析」に基づいてトレードしていると言う人でも、どこまで信頼出来るのか、やはり大いに疑問です。そもそも、相場で収益を残そうと思うと、「あれもこれも」では難しいです。すなわち、「あれか、これか」と言う風に、自分のスタイルが確立したものでなければならないということです。
しかし、「あれか、これか」をいきなりFXを始めて間もない方や、「初心者」の方にアドバイしても、逆に迷惑かもしれません。と言うのも、「あれか、これか」を選択する時間もなければ余裕もないからです。
それだけに、出版社の企画によるFX関連の記事の作成に当たっては、個人投資家の皆さまにお役に立てる貴重なチャンスでもあると考えました。結果的には、世に溢れているFX関連記事とあまり程度の差がない内容となったかもしれないのは残念なのですが、改めて、投資関連の出版界での実態、実情を知り、理解する良い機会であったと思った次第です。
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