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マーフィーの日々是好日

「我慢料」とは?!

トレードによる収益は何によってもたらされるのでしょうか?正しい相場観でしょうか?リスクテイクの度合いでしょうか?

トレードによる収益において、実は、「相場観」は大した要素を占めてはいません。一方、正しい相場分析、正しい手法によるトレードによって、収益がもたらされるのだと言われると納得される方も多いと思います。と言うわけで、ここでの議論は、正しい相場分析をある程度身に付けていることを前提にお話ししたいと思います。

さて、それでは、収益の多い、少ないは何によって決まると思われますか?

それは、どれだけ我慢出来るか、どれだけ忍耐強く待てるかという要素です。我慢に払うコスト(我慢料)、忍耐に払うコスト(忍耐料)に見合うだけの見返り、報酬がもたらされるということです。

評価益が出ているポジションをいつまでも引っ張るのは大変に難しいことです。一般的にも、利食いが難しいと言われる所以です。この評価益が出ているポジションを持った時の条件が、その後、変化するまで持ち続けることには、我慢が必要であり、忍耐が必要なのです。

買った瞬間、もしくは売った瞬間に利が乗れば、すぐに利食いたくなるのが人間の性です。我慢、忍耐することは、この逆をいくわけですから、大変なエネルギーを要します。しかし、その結果、もたらされるのが、大きな収益であるわけです。

しかしながら、我慢しきれずに、忍耐出来ずに、利食いを早めてしまうと、あとで「ほぞをかむ」ことになります。もちろん、我慢したからと言って、結果が、全て、正比例で上手くいくわけではありません。中には、途中でやめて結果オーライということもあるからです。しかしながら、長くやればやるほど、我慢、忍耐出来るかどうかの違いが出てきます。

ところで、損切りを我慢することは、別問題ですので、誤解しないで下さい。ある意味、損切りを我慢することは誰にでも出来ることです。誰にでも出来ることは、その見返り、報酬は少ないです。

いわゆる、「逆境に耐える」という発想は、相場では、大して意味を持ちません。むしろ、「順境に耐える」というイメージが分かりやすいかもしれません。つまり、損切りに耐えるというよりは、利食いをどこまで引っ張るかに耐える、という発想です。

尚、ここで言う損切りの意味は、ただ単に、ポジションが評価損を抱えたから損切りするということではありません。当初のシナリオが狂ったと判断された場合に、コストに関係なく、ポジションを調整すると言う意味です。

いずれにしても、我慢、忍耐出来る度合いに応じて、収益が大きくなるということを覚えておくことは大切だと思います。我慢料、忍耐料を払えば、払っただけの見返り、報酬があるということだと思うのです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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