「本物のトレード技術」とは?!
■ここ最近の相場
ここ最近のFX相場は、全体的にみて、ある意味、外国為替相場らしい展開となっているようです。つまり、トレンドがあるように見えて、実際のところは、往ったり来たりの「往来相場」となっている場面が多いことです。もっとも、往ったり来たりと言っても、日足ベースでのことであって、60分足ベースではトレンド性を持って動いている局面がしばしば見られます。
となると、多くの個人投資家の方にとって、ちょっとした問題が生じます。何故なら、個人投資家の方々の場合、大抵は、本職を持っておられる為に、トレードに割ける時間が限られるからです。朝起きて、10分、15分程度、その後、帰宅してからの数時間が関の山というのが、一般的なところではないでしょうか?
しかも、日中の仕事で疲れ果てて帰宅した後にトレードするわけですから、集中力の持続にも自ずと限界があります。すでに、FX(外国為替証拠金取引)を少しでも経験された方なら、実体験から感じておられることと思いますが、そう簡単に儲けることが出来ないのが、この相場の世界です。
企業の将来価値を買う、もしくは配当金を狙うという意味合いでの株式投資とは訳が違います。もちろん、株式投資も簡単というわけではありません。しかしながら、特に、個別株投資の場合は、通常、レバレッジを掛けたりせず買うケースがほとんどであること、中長期に保有することを前提としている為に、目先の動きに一喜一憂して、人間の3大煩悩欲、怒り、迷い)に左右される度合いというものはさほど大きくはありません。
その点、FXの場合は、レバレッジを効かせていること、目の前の動きに一喜一憂して相場の波に翻弄されてしまうことで、ご自身では、不本意な結果に嘆き悲しんでおられるケースが多いようです。
一般的に「先物相場」と言われるものが危険と受け止められているようですが、証拠金を元手に、レバレッジを効かせているという点が大きな理由として挙げられます。「先物」と言えば、商品先物相場を指すケースも多く、FXは、それとはちょっと違う種類のものと受け取られる傾向があるようです。
しかしながら、実際のところ、FXは実質上、商品先物相場と同じものと考えた方が無難です。何故なら、純然たる相場を相手に、レバレッジを掛けてトレードするという意味で同じ種類の金融投資商品だからです。
■「正しいトレード方法」を学ぶ必要
上記で述べたことは、決して、FXを取引されている個人投資家に恐怖感を与える為に書いているわけではありません。ただ、現実をしっかりと把握して頂くことが大切だと思います。全ての問題は、現状分析をしっかりと行うことで、解決に向かうことが多いと考えます。
トレードに限らず、何事もそうですが、自分自身が今現在、何に悩み、何を煩っているのかを、真正面から、しっかりと直視することが出来れば、問題は半ば解決したのも当然です。
私はいつも申し上げていることですが、プロのトレーダーとして生きていくには、相場に向いている、向いていないという面が多少影響するかもしれませんが、個人投資家のレベルでは、さほど問題ではありません。
個人投資家の場合、もっとも大切なポイントは、「正しいトレード方法」を教えてもらう機会があったか、それとも、なかったであると思います。ご自身で、市販されている書籍などを読んで、見よう見まねでトレード方法を習得しようとされている個人投資家も多いと思われます。FX会社主催のセミナーを視聴される方もいらっしゃると思います。
ここで強調したいことは、やはり、私がいつも申し上げていることでもありますが、相場観の元となる相場材料に関する知識の習得よりも遙かに重要なのは、「トレード技術」の習得だということです。
一般個人投資家の中には、トレードで収益を上げる上で重要な要素は、「相場材料の知識」とお考えになっている方が意外と多くいらっしゃるようです。今ホットな話題となっている「相場材料」に目をやるのはもちろん悪いことではありません。経済ニュースを知ることが無益というわけではありません。
一般的に「知識人」と言われる方が、FXの世界に入っていかれる際に、どうしても重きを置かれるのが、相場材料の探究であり、情報収集です。しかしながら、前回号のメルマガでも触れましたが、FXは相場材料の把握、経済ニュースの収集で勝てるほど甘くはありません。
繰り返しになるかもしれませんが、自分の手元に届くニュースというのは、全て、すでに、価格に織り込まれているとお考えになった方が無難です。と言うわけで、残念ながら、現実問題、個人投資家の皆様にとって、ご自宅にいらっしゃって、インターネット等から取得されるニュース等の価値は乏しいと言わざるを得ません。
さらに言えば、FX会社発信の経済ニュース等も、すでに、市場に流れているものがかなりのタイムラグを持ってお手元に伝わってきているのが実情です。従って、結局は、相場の動きを、終わった後から説明しているに過ぎず、いわゆる「後講釈」となっているということです。
■いつでも存在する「買い材料」と「売り材料」
それにしても、相場とは、後から振り返って、過去の動きを説明すると、実に理路整然と出来るものです。ところが、今現在の相場を目の前にすると、上がるかもしれないし、下がるかもしれないという、まさに目の前は真っ暗闇の中にいるような感覚を覚えるものです。
「買い材料」と「売り材料」は互いに永遠になくなることはありません。いついかなる時でも、両者は交わることなく存在し続けます。ちょうど、電車の線路のようなものと言えましょう。これも繰り返しになりますが、終わった相場に対しては、上がれば「買い材料」が取り上げられる一方で、下がれば「売り材料」が取り上げられる傾向にあります。
言い換えると、相場が上がれば、その説明をする為に、買い材料が探されます。相場が下がれば、同様に、売り材料が探されます。あとは、「作文」がなされます。何をおかしなことを言うのかと思われる方がおられるかもしれませんが、実際にそうなのですから、仕方ありません。相場解説とは、実はそのようなものなのだと認識することが大切だと思います。
■本物のトレード技術とは
さて、「トレード技術」は、相場の材料探しとは異なったものであることは確かです。
「トレード技術」とは、どこで買う、どこで売る、いつ買う、いつ売るかということを知るための判断方法であり、スキルです。どこで、と言うのは、価格レベルのことです。いつ、と言うのは、時間、タイミングのことです。
私の「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」の場合、主に、どの価格水準になれば買い、売りと言う判断をしますから、どこで買う、どこで売るというレベルのお話です。
私のもう1つの相場判断手法である「アクティベート時間分析」の場合、いつ買う、いつ売ると言う判断をしますから、いつ買う、いつ売ると言うレベルのお話です。
相場は「価格」と「時間」という2大要素によって形成されています。「価格」は横軸であり、「時間」は縦軸とでも言えましょう。「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」でもって、価格の判断をし、「アクティベート時間分析」でもって、時間の判断を行うというのが、私流の「トレード技術」です。
ここで大事なことは、シンプルであることです。トレード技術はシンプルでないと使い勝手はよくないです。確かに、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」は、かなりシンプル、簡単そうに見えますが、最初は慣れる為に時間が必要です。
慣れるまでは、デモトレードでも良いですが、出来るだけ小さな金額(例えば千通貨単位)でのトレードを行いながらの実践も悪くありません。実践で行うことで、精神的な訓練も出来るからです。
尚、私がお勧めするのは、何と言っても、皆様個々人によって、置かれたトレード環境が異なるため、まずは、ご自身にもっとも適った時間軸を決定することです。すなわち、日足、60分足、5分足等、どの時間軸を中心にトレードするかを決定する必要があります。
もっとも、これら時間軸の決定の判断の際には、ご自身のトレードスタイル、つまり、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレード等、いずれかを決める必要もあります。スパンモデルやスーパーボリンジャーの利用の際、それぞれ時間軸が異なっていても、相場の判断方法、トレード方法は、基本的には同じです。ですから、同様の判断基準を様々な時間軸のスパンモデルやスーパーボリンジャーに応用出来るということを覚えておいて頂ければと思います。
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