「絶対上がる(下がる)〜」という発想の危険性
以下、あくまで私の経験則を踏まえた、トレードにまつわる精神面のお話と「トレード技術」についての私の独断としての見解です。
相場にエントリーする際に、「絶対上がる」「絶対下がる」と絶大なる自信を持って参加した場合の勝率は低いようです。むしろ、恐怖と不安が襲ってくるぐらいの気持ちで、エントリーする時にこそ、大勝利につながるトレードが出来るものです。
こんなところから買うの?!とか、こんなところから売るの?!という疑問を自分に投げかけるぐらいの時にこそ、大きく利益が出るのが、過去の私の「経験則」です。
このような経験は、長い期間、実際に相場をやった人間でしか理解出来ないものです。幾ら、口で説明を聞いても、合点がいかないものです。しかし、現実問題、相場の世界では、それが事実のようなのです。
独断と偏見で申し上げることを許して頂くとして、この「絶対に〜〜」という判断を行って外国為替相場と相対している代表的な市場参加者が日本の機関投資家です。機関投資家とは、生保や損害保険会社、そして投資信託などです。
そもそも、先ほどの「絶対に〜〜」という判断根拠に拘ることが、一般に機関投資家と呼ばれているサラリーマンのプロの投資家が為替で上手くいかない理由でもあります。彼らは、会議などを通じて、合議制で相場の方向性を議論し合います。
そして、世の中のコンセンサスに近い相場観を「ファンダメンタルズ」を基に理路整然と打ち立てます。その結果行う取引は、残念ながら、ものの見事に相場の逆を行うことになるようです。
一例を挙げると、1990年頃に160円近辺で大量にドルを買っていたのは、日本の機関投資家です。そして、1995年に80円近辺で大量にドルを売っていたのも、残念ながら、やはり日本の機関投資家でした。(あくまで、一般論の話です)
もっとも、彼ら機関投資家は、債券などを大量に購入していましたので、世界的デフレの下、金利下げ局面では相当運用益は好成績であったはずです。むしろ、債券投資で大きく収益を上げていている背景があったからこそ、外国為替はあまり重視されていなかったのかもしれません。債券投資は、私も経験しましたが、およそファンダメンタルズで説明のつく部分が多いのも事実です。しかしながら、外国為替はそうはいきません。
恐怖と不安に打ち克つ精神力、胆力を持った者だけが為替相場の女神に微笑んでもらえるようです。このように言うと、為替相場に臨んでおられる皆様に恐怖感を与えてしまうようですが、ご心配されないで下さい。
恐怖と不安が襲ってくるぐらいレベルでのエントリーする時、こんなところから買うの?!とか、こんなところから売るの?!という疑問を自分に投げかけるぐらいの時にこそ、正しい「トレード技術」が役に立ちます。
その「トレード技術」は、目の前の相場を見ていて、皆様ご自身が直接感じる恐怖感なり不安を和らげてくれるという最大の利点を持っています。あとは、自身を持って、その「トレード技術」をどう使いこなすかだけです。
私達人間は弱いものです。人間は生まれつき、「大きな音」と「落ちる」ことに対しては大きな恐怖感を持つように出来ているそうです。それは、人間に備えられた、生命存続の為のDNAのようです。ですから、このDNAを排除することは出来ません。
そして、相場と面していて感じる恐怖感も同じような範疇に属するようです。この恐怖感を排除することが出来ない以上、一生仲良く付き合っていくしかなさそうです。しかし、「トレード技術」さえあれば、この恐怖感を和らげてもらえそうです。
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