相場(トレード)に過去はない
「相場に過去はない」と言います。より正確に表現すると、「トレードに過去はない」とも言えます。
いわゆる「タラ、レバ」の話と言い換えても良いかもしれません。もしあの時こうだったら、こうしていれば、という「甲斐がない」議論のことを指します。
とにかく、過去のことを振り返ってくよくよしてもしようがないということでもあります。人生でも頻繁にこのような経験をするものですが、相場では毎日のようにこのような事態が訪れます。
その時の気持ちのコントロールは極めて大切ですが、実際のところ簡単なことではありません。救いとなるのは、相場は毎日動いてくれていることです。ですから、チャンスはいつでも手にすることが出来るということです。「相場は永遠になくならない」というわけです。
ただし、それはこちらの心構え次第です。
「幸運の女神は前髪を掴め」とも言いますが、せっかくの女神が前からやってきていても、こちらサイドが後ろ向きの気持ちになっていては、気が付いてから後ろ髪を掴もうとしても、するりと逃げられてしまうのです。
ところで、相場の過去についてのことに関しての「タラ、レバ」だけでなく、将来のことに関しても、「タラ、レバ」は危険な発想です。幾らまで上がればこれまでの損失が帳消しになるとか、ここで売って幾らまで下がれば昨日の損失がなくなるという考え方はご法度です。
電卓をもってきて収益計算をするのは相場を相手にしているとは言えません。自分の懐事情を相手にしているのです。
往々にして、「タラ、レバ」式に計算しても、その通りにいく可能性は限りなく小さいです。「ナンピン」などしてコストを薄めて損失を取り戻そうとするとさらに深みにはまってしまいます。
相場の神様はこちらの全ての行動を監視しているかのようです。こちらが計算したコストなど、お構いなく相手(相場)は動くのです。過去のトレードにこだわらず、常に現在起こっている相場と直面したいと思います。
今現在、目の前で起こっていることに集中出来れば、人間誰しも幸せになれると思いますが、相場でも全く同じことが言えると思います。
とにかく、人生も相場も前向きに考えていきたいと思います。
尚、補足ですが、「相場に過去はない」と言うのは、過去の相場は無意味であるという意味ではないです。相場の過去の動きをチェックすることは大いに意味があります。言い換えると、過去の動きがあるからこそ、現在の展開があるということです。この点は、相場分析の本質の部分でもあります。
また、「トレードに過去はない」と言っても、過去の自分のトレードを反省する意味は大いにあります。全ての自分のトレードは今後に活かせるからです。と言うわけで、過去のことをくよくよするのではなく、全てに意味があり、そして、それらを反省し、吟味し、今後の糧にすることこそが大事だということだと思います。
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