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マーフィーの日々是好日

「集中」と「観察」でトレードを楽しもう

ありとあらゆる悩みやストレスは、頭の中であれこれ考え過ぎることから生じるようです。ちょっとした些細なことで余計なことを考えることがストレスの元凶となっていると思われます。

相場においても同様であり、これからどうなるのかあれこれ考え過ぎるからストレスに見舞われてしまいます。そして、何時間もマーケットを見ていて、収益を生むトレードを出来ないと、あれこれ思考は巡り、挙句の果てには自分に苛立ちを覚え、さらには、周りを批難するに至ります。愚痴をこぼすことで、自分のストレスを発散することもあるようです。このような事態に陥ると、心身共に不健康極まりない状況になる為、何としても、避けたいものです。

そもそも、相場が動く要因として何か材料がないといけないと思うからこそ不安になります。相場は相場の都合で動いていますから、相場を見ていれば良いわけです。「材料探し」をしていても、時間と労力を費やすだけで、好結果をもたらしません。

そこでどうするかと言うと、1つのアイデアは、「集中すること」と「観察すること」です。

具体的には、チャート全体を俯瞰してみること、そして、距離を置いて、出来るだけ客観的に見ることです。そのことで無駄な「思考」から逃れることが出来ます。

決して、価格(プライス)に目をやり過ぎてはいけません。価格ボードがチカチカ点滅しながら変化していく状況をじっと見ている人がいますが、それでは相場を見誤ります。あまりに近視眼的になり過ぎるからです。

その意味で、大局観の把握をすることがいかに重要な作業であるかがわかります。大局観の正しい判断があってこそ、目の前の売買判断も効果的に行えるというものです。

とにかく、「集中」「観察」を通じて、余計なことを考えなくなることのメリットは大きいです。私は、毎日、相場に入っていますが、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を、時々、何となくぼんやりと眺めるように過ごすことがあります。ある時、まるで芸術作品のように見えてくることがあるから、気分は最高です。

そして、やはり、出来ることなら、相場、トレードは楽しむ感覚でやるのが一番です。その為にも、ポジションサイズは身の程をわきまえて控えめにしておきましょう。その方が気が楽になり、リラックスできる度合いが高まるからです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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