自分が耐えられる限度を知ることが大事
「人間は耐えられない苦痛は与えられない」と言いますが、それは、あくまで極限の状態のことを指すのであって、実際に生きていて、何事についても、自分の限界を知っておくことは大事だと思います。
例えば、お酒は、飲める量が人によって異なるように、各人の適量と言うものがありますね。ですから、度を超すと、美味しいお酒が美味しくなくなるどころか、苦痛を伴うものになってしまいます。
「相場」でも同じだと思います。自分が持ちこたえられる「ポジションのサイズ」というものがあるということです。持ちこたえられる限度とは、それ以上持つと冷静な判断が出来なくなり思考停止に陥ってしまうサイズだと考えて良いでしょう。
だいたい為替相場を見ていると、短期の動きは、ポジションの斬り合いと言っても過言ではありません。私自身、銀行の一線で、インターバンク為替ディーラーをやっていた頃は、「戦場」に出向くと言うイメージがどうしてもぬぐえませんでした。まさに、「バトルロイヤル」という感じだったのを覚えています。
ですから、神経過敏な方は、小さな価格変動にも耐えられないかもしれません。その為、ポジションを持ちこたえられない連中がポジション調整で「投げてくる」(処分する、手仕舞いする)ところが高値になったり安値になったりするのもうなずけます。
東京市場の終りの時間帯、欧州勢が入ってくる時間帯に相場が短時間に激しく動くのは、そのようなポジションの斬り合いが行われていると言って良いでしょう。東京市場がオープンする直前の時間帯もその傾向が強いです。
「相場」は人間がやっているものですから、人間心理が思いっきり反映していると言えます。とりわけ、短期では鮮明に現れるということです。そうなると、やはり、自分という人間を知って、思考停止にならない程度のサイズでポジションを持つように心がけるだけで、格段に上達することが分かると思います。
あとは、マーケットやポジション操作に慣れていくことで、ストレスを感じるポジションサイズのレベルを上げていくぐらいの心の余裕を持ってトレードするのが良いでしょう。私が常日頃から小さなポジションサイズで慣れていきましょう、と申し上げている根拠でもあります。とにもかくにも、人間とは本来弱いものだと認識することが大事だということです。
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