相場はまさに「心理戦」
私はよく、相場と格闘してはいけない、と申し上げますが、やはり、相場ですから、結果的には、「勝ち負け」という表現をすると分かりやすいのは確かです。そして、収益を上げることが勝ちとすると、それにつながる動き、つまりは、自分の持ったポジションの方向に相場が推移してくれることは誰しも望むものです。
ところが、この、相場が自分のポジションの方向に推移することが、なかなか実現してくれないのが、実際の相場です。現実問題、相場では、参加者の8割が損を出し、2割程度の人しか収益を上げることが出来ないもの、いや、より厳しく言うと、1割にも満たないのです。
さらに、中長期的にコンスタントに収益を上げることが出来る人は、5パーセントもいれば良いところかもしれません。こんなことを言うと、皆様の投資意欲を減退させてしまうかもしれませんが、実際にはそれほど過酷なものだということです。
ただ、「正しい方法を学んで、正しくトレード」すれば、結果は自ずとついてくるというのも真実です。それでも、乗り越えなければいけないのが、心理面のハードルです。つまりは、「心の問題」です。
相場とは不思議なもので、大概のケースでは、アゲンスト(評価損になっている)の時間がどうしても長くなる傾向にあります。そんな時、どうしても、早く逃れたくなる(手仕舞い)ものですが、実際の相場は、自分の思った方向に動いてくれないものです。そして、ようやく、期待通りの動きをしたと思って、含み損が消え、さらに若干の収益を実現出来た途端に、相場がさらに大きく動くものです。
その時点では、もはや、自分のポジションは消えており、あとはただ指をくわえて眺めているだけ、というのも日常茶飯事というのが実際の相場なのです。しかし、これなどまだ最終的には収益が残っているからまだ「まし」なほうで、ロスカットをした途端に、当初の自分の思惑の方向に大きく動いてしまうことも決して珍しくないのが相場です。何ともはや、皮肉なものですね。まるで、相場の神様は私達に意地悪をしているかのようです。
つまり、相場というのは、常に、自分を悩ませ、苦しめる方向に動いているものだという認識が前提として必要かもしれないということです。逆に言うと、しばらく苦しめる方向に動いてくれている方が、あとになって、自分にとって有利な方向に動くものだということです。
この点は、意外と、相場の本質を突いている可能性が高いと私は思っています。すなわち、ポジションを持ってすぐにフェイバーに推移する時は、即刻利食いを入れた方が良く、逆に、ポジションを持ってすぐにアゲンストに推移する時は、その後、大きく利食いすることが出来る展開に変化する可能性を秘めているとも言えるのです。
この辺りの自分の精神状態、心の状況を、客観的に見つめることが出来るようになれば、1つ大きなハードルを越えたことになるでしょう。もちろん、肝心の「トレード技術」の習得を前提とした話ですが・・・。
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